【個別銘柄】新規受注の千代建が続伸、検査発表の富士通安い

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  19日の日本株市場で、株価変動材料のあ った銘柄の終値は次の通り。

千代田化工建設(6366):前日比3.2%高の1079円。主要事業者と なる企業連合がモザンビークで天然ガス液化設備の建設業者に選定され たと18日午後に発表。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は同日、同 社の推定受注取り分を勘案すると、業績アップサイドは大きくポジティ ブと分析。15年中にプロジェクトが最終投資決定(FID)される可能 性もあり、その場合は同社の今期受注計画3500億円を大幅に上振れるこ とになろうとの見方を示した。

ファーストリテイリング(9983):2%高の5万10円。クレディ・ スイス証券は18日付で投資判断を「アンダーパフォーム」から「中立」 に、目標株価を3万2000円から4万5000円に引き上げた。昨年春から現 在まで、消費税外税表示、効果的なマーケティング、付加価値の高い新 商品などによって顧客支持を大きく損なうことなく価格改定に成功した と評価。とりわけ消費税外税表記の効果が一巡した15年4月にも大幅増 収を遂げたのは驚きとした。15年8月期の連結営業利益予想を2040億円 から2090億円に(会社計画2000億円)、16年8月期を2040億円から2160 億円に、17年8月期を1990億円から2250億円に上方修正した。

富士通(6702):1.5%安の669.6円。独占禁止法違反の疑いで公正 取引委員会の検査を受けたと19日午後に発表。検査は電力保安通信用機 器の取引に関するもので、同社としては全面的に協力するとした。

花王(4452):2.9%高の5822円。18日開催の花王社長によるスモ ールミーテイングを受けて、三菱UFJモルガン・スタンレー証券で は、生産供給力上昇のためグローバルで設備投資のさらなる増強など成 長への積極姿勢と業績に対する同社の自信を確認し、ポジティブな印 象、と評価した。クレディ・スイス証券もまた、花王が紙おむつのブー ムが去るリスクをすでに考慮しているもようで、長期視点で事業ポート フォリオ強化に早い段階で動く経営体制を鑑みれた点は良い印象、との 見方を示した

日本テレビホールディングス(9404):1.8%高の2253円。 SMBC日興証券が18日付で目標株価を2100円から2500円に引き上げ た。スポット収入の予想を上方修正、14年12月に買収したスポーツ施設 運営のティップネスの連結業績への寄与を織り込み、業績予想を変 更。16年3月期の連結営業利益予想を425億円から448億円、17年3月期 を456億円から482億円に上方修正し、新たに18年3月期を506億円とし た。投資判断は「中立」を継続。

丸井グループ(8252):2.8%高の1506円。みずほ証券は18日付で 目標株価を1600円から1750円に引き上げ、投資判断「買い」を継続し た。成長戦略とバランスした積極的な株主還元姿勢を高く評価。賃貸売 場導入による小売・店舗事業の収益構造変化にも期待する。三菱UFJ モルガン・スタンレー証券も同日付で目標株価を1500円から1540円に変 更し、投資判断「オーバーウエート」を継続した。丸井Gは14日、発行 済み株式総数の6.46%、200億円を上限に15日から自社株買いを行うと 発表していた。

タチエス(7239):2.5%安の1879円。野村証券は18日付で投資判 断を「買い」から「中立」に引き下げ、新目標株価を2000円とした。足 元の株価上昇は利益改善見通しを織り込みつつあり、割安感が薄まった と分析。再評価のポイントは利益率の向上・安定化。受注増を背景とし た大幅な増収を素直に利益成長に繋げられるか確認するという。連結営 業利益予想は、16年3月期が57億円(従来48億円、会社計画60億 円)、17年3月期が73億円(従来63億円)、18年3月期が90億円。

サンドラッグ(9989):5.8%高の6230円。大和証券は18日付で目 標株価を6100円から7000円に引き上げ、投資判断「アウトパフォーム」 を継続した。16年3月期連結営業利益の会社計画300億円は同証事前予 想295億円を若干上回る水準で違和感がなくポジティブな印象とし た。16年3月期の営業利益予想を295億円から300億円に、17年3月期 を317億円から321億円に上方修正した。

ダイキョーニシカワ(4246):2.2%安の4175円。野村証券は19日 付で投資判断を「買い」から「中立」に変更。株価上昇で割安感がおお むね解消、さらなる拡販による新たな利益成長の加速局面を待つとし た。目標株価は4600円を継続した。18日時点の月初来上昇率は TOPIXの2.1%に対して、ダイキニシ株が18%。

ミューチュアル(2773):100円(15%)高の765円とストップ 高。15年3月期の連結営業利益が前の期比59%増の9億1800万円と18日 に発表。企業業績回復に伴って設備投資が想定以上に伸びたことが寄与 した。産業用機械事業では、包装機や検査装置などが好調だった。ま た16年3月期の営業利益は前期比13%増の10億4000万円を計画。堅調な 設備投資を引き続き見込む。今期への繰越受注残高も前期比46%増とし ている。

NTN(6472):2%高の728円。ゴールドマン・サックス証券 は19日付で目標株価を770円から810円に引き上げ、投資判断「買い」を 継続した。18日の同社説明会に出席し、自動車事業を中心に今期業績計 画の上振れ余地が大きいとの印象を得たと評価。自動車軸受製品の価格 是正の可能性を今期計画に織り込んでおらず保守的、などとした。同証 による16年3月期の連結営業利益予想を530億円から550億円に(会社計 画500億円)、17年3月期を550億円から560億円に上方修正した。

スタンレー電気(6923):2.8%高の2837円。発行済み株式総数 の0.5%にあたる85万株、金額にして20億円を上限に自己株を取得する と18日に発表。期間は5月19日から6月19日まで。当面の需給好転を見 込む買いが優勢となった。

グローリー(6457):3.8%高の3875円。野村証券は18日付で目標 株価を3800円から4300円に引き上げ、投資判断「買い」を継続した。金 融や流通・交通、海外市場を会社計画より強気にみているとし、16年3 月期の連結営業利益予想を217億円から222億円に増額した。会社計画 は200億円。

エレコム(6750):5.8%高の3200円。9月末の株主を対象に1株 を2株に分割すると18日に発表。最低投資金額の低下による新たな投資 家層の流入、株式流動性の向上が見込まれた。

ウェザーニューズ(4825):4.7%高の3695円。15年5月期の期末 配当予想を30円から70円に増額すると18日に発表。普通配当に加え創 業30周年の記念配当を実施する。

KLab(3656):2%高の1400円。発行済み総数の0.5%にあた る20万株、金額にして2億4600万円を上限に自社株を取得すると18日に 発表。期間は19日から7月31日。当面の需給好転を見込む買いが優勢と なった。

日本アジアグループ(3751):16%高の646円。25日付けで東証マ ザーズから1部に市場変更になる、と18日に発表。今後のTOPIX算 入に伴うファンド資金の流入などが見込まれた。

旭コンクリート工業(5268):4.5%安の619円。16年3月期の営業 利益計画は前期比15%減の8億円と19日午後に発表。震災復興、五輪関 連のインフラ整備を除けば公共事業は抑制基調に入ること、労働者不足 と人件費、原材料費の上昇等の構造的問題が影響するとした。

フォーカスシステムズ(4662):8%高の1209円。25日付で東証ジ ャスダックから2部に市場変更になる、と18日に発表。今後の知名度向 上が見込まれた。

ハウスドゥ(3457):1000円(18%)高の6500円でストップ高。6 月末の株主を対象に1株を5株に分割すると発表。同時に15年6月期末 に東証マザーズ上場記念配当20円を実施するとした。最低投資金額の低 下による新たな投資家層の流入が期待され、株主還元姿勢が評価され た。