ロシア一の富豪ポタニン氏:経済制裁の影響は弱まりつつある

ロシア最大の鉱山会社ノリリスク・ニッケル を率いる資産家ウラジミール・ポタニン氏は、外国人投資家が同国に戻 りつつあり、欧米諸国による対ロ制裁の影響はピークに達したとの見方 を示した。

ポタニン氏は18日、ブルームバーグとのインタビューで「政情がよ り安定し予測可能になっていることが明らかになりつつある。誰も制裁 強化は望んでいない。緊張は安定段階に達したと思う」と述べた。

ロシアがウクライナのクリミア半島を併合したことを受け、欧米諸 国は昨年、ロシアのエネルギー・金融業界と複数の個人に対し制裁を科 した。ロシア中央銀行は通貨ルーブルの下落を食い止めるため外貨準備 の一部を売却したが、ルーブルは約50%下落した。ルーブルは今年に入 って、主要通貨の中で最高のパフォーマンスを示している。プーチン露 大統領は先週、約1年ぶりにケリー米国務長官と会談した。

ポタニン氏は、投資家らは状況を見て制裁が強化されロシア経済に とって問題が増えることを予想していたが、今では投資決定は「より平 穏に、専門的な判断で」行われるようになっていると説明し、投資家に とって「戻ってくる好機だ」と語った。

ブルームバーグ・ビリオネア指数によれば、ポタニン氏の資産評価 額は推計167億ドル(約2兆円)で、その大半は同氏が保有するノリリ スク・ニッケルの株式30%が占める。同社株はモスクワ市場で今年に入 って26%余り上昇している。同社は制裁対象にはなっていない。

原題:Russia’s Richest Billionaire Says Impact of Sanctions Is Waning(抜粋)