シカゴ連銀総裁:16年まで利上げ見送るべきだと重ねて表明

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米シカゴ連銀のエバンス総裁は18日、米金融 当局として主要政策金利を2016年の早い時期までゼロ近辺に据え置くべ きだとの考えをあらためて示した。

インフレ率が当局の目標である2%をなお大幅に下回っているため で、いったん利上げを開始した後も、漸進的に進めるよう重ねて呼び掛 けた。

エバンス総裁はストックホルムでの講演のテキストで、「私の予想 では、インフレ率は18年までわれわれが目標とする2%に達することは なく、目標を長期間下回ってきたことを踏まえれば、あまりにも先のこ とだ」と語った。

今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ同総裁は 「われわれのシンメトリック(対称性のある)な目標について信認を失 わないようにする方法は、タイムリーな形で2%の目標を達成するのに 十分な緩和を確保することだ」とも述べた。

エバンス総裁はFOMCは会合ごとに金融政策を決定すると説明。 「委員会からみて、データがこの先のインフレ上昇を十分確信できる状 況を示唆したり、第1四半期に軟調だった経済の今後の道筋に自信が持 てれば、6月利上げのシナリオを想像することは可能」だと発言。その 上で、インフレ率が目標に達するには「私個人の予想ではかなり相当の 時間がかかる」と語り、現行の金融政策継続を支持する姿勢を示した。

インフレ指標として米金融当局が重視する個人消費支出(PCE) 価格指数は、3月が前年同月比0.3%の上昇にとどまり、2年11カ月に わたって目標を下回って推移している。

エバンス総裁は「私の経済見通しやリスクのバランスの評価から は、来年の早い時期まで利上げ開始に十分な自信を持てるようにはなれ ないというのが現在の認識だ」と説明した。

その上で、米経済が十分な勢いを回復し、インフレ率を決定的な形 で押し上げるようにするには、インフレ率が米金融当局の目標を上回る 可能性も容認するような、十分に緩和的な政策を講じるべきだとの考え を示した。

同総裁は「シンメトリー(対称性)が重要だ」とし、「インフレ率 が2%を下回る可能性と同様、2%を上回る可能性もあるようにしなけ ればならない」としている。

原題:Evans Repeats Fed Shouldn’t Begin Raising Rates Until 2016 (1) (抜粋)

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