ギリシャ政府、合意実現可能と楽観-債権者は条件順守求める

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ギリシャ政府首脳は18日、同国への融資を再 開する債権者との合意が実現可能だと楽観的な見解を明らかにした。こ れに対し、債権者は同国が融資プログラムの条件を順守する必要がある と引き続き警告を発している。

バルファキス財務相は18日夜の同国スターTVとのインタビュー で、合意に「われわれは非常に近い」と発言。1週間の問題だと語っ た。

これに先立ち、チプラス首相はアテネでのヘレニック企業連盟のイ ベントで、「長く厳しい交渉の末、われわれは現在、相互に恩恵をもた らす合意締結への最終段階にある」と発言していた。

反緊縮を掲げるギリシャ政府はこれまでも、合意が間近だと繰り返 し表明してきたが、その度に労働市場の規制緩和や年金制度改革などの 分野でより具体的な措置を求める債権者から否定されていた。

欧州委員会のモスコビシ委員(経済・通貨担当)はチプラス首相と バルファキス財務相の発言の数時間前にベルリンで記者団に対し、ギリ シャが救済条件の実行で若干前進したものの「まだ実行に至っていな い」と述べた。同委員はギリシャの流動性状況について「明らかに逼迫 (ひっぱく)」しており、合意に向け残された時間が「非常に限られて いる」と指摘した。

新通貨

バルファキス財務相はアテネ時間18日午後11時半(日本時間19日午 前5時半)に始まったスターTVとの長時間にわたるインタビューで、 新たな通貨採用が「視野」に入っていないと発言。ユーロ圏諸国からギ リシャ政府に対し、ユーロ圏離脱を求める提案はないと述べた。

数カ月にわたり瀬戸際外交を繰り広げてきた同相は、財政目標や労 働市場の規制緩和、年金制度改革でギリシャと債権者の意見が異なって いると説明。交渉は続いており、ギリシャが付加価値税(VAT)の税 率をほとんどの商品について15%、生活必需品を6.5%にする案を提示 したと述べた。

ギリシャ政府のサケラリディス報道官は18日、アテネで記者団に対 し、同国が21、22日の欧州連合(EU)首脳会議(サミット)での政治 的合意を目指し、19日の国際債権団(通称ブリュッセル・グループ)と の会合で実務面で合意に達することを望んでいると語った。

事情に詳しい欧州当局者2人はギリシャ政府が楽観的過ぎると指 摘。ラトビアの首都リガでのサミットまでに合意に至るには、ギリシャ とユーロ圏当局との協議の進展が十分ではないと述べた。

別の欧州当局者2人は、欧州委が妥協に向けて調停に努めた場合で も、国際通貨基金(IMF)の十分な協力がない限りうまくいかないだ ろうと述べた。協議が非公開であることを理由に、関係者全員が匿名を 条件に語った。

原題:Greek Leaders Say Deal Is Within Reach Amid Doubts by Creditors(抜粋)

--取材協力:Rebecca Christie、Corina Ruhe、Karl Stagno Navarra、Christos Ziotis.