革命起こすか、単にバブル醸成か-P2Pビジネスに資金流入

インターネットを通じて借り手と 貸し手を結び付けるピア・ツー・ピア(P2P)レンディングは、制御 不能になっているのか。

確かに不安材料はある。P2Pを通じた今年の融資規模は770億ド ル(約9兆2000億円)に達する勢いで、わずか3年前の水準の15倍に膨 れ上がりそうだ。P2Pの世界最大手レンディングクラブは昨年、3300 万ドルの赤字だったにもかかわらず、時価総額は約70億ドルに上る。P 2Pの新興企業は債務を束ねて証券化商品を売り出しており、あのサブ プライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン市場の活況を思い起こさ せる。

96兆ドルに上る世界の企業・家計部門の債務残高に占める割合がま だ0.08%に過ぎないP2Pは、実際に資本分配における革新的な手法に なるかもしれない。しかし、P2Pは革命になるのか、それとも新たな バブルに過ぎないのか。

マネーマネジャーらは前者の立場を取り、金融で最も成長が速い資 産クラスの1つに資金を投じていると、ブルームバーグ・マーケッツ誌 6月号が報じている。P2Pの新興企業の株式を取得する動きもある。 2月には、資産家ダニエル・ローブ氏率いるサード・ポイントが学生ロ ーンの借り換えを手掛けるソーシャル・ファイナンスへの2億ドルの出 資で主導的な役割を果たした。

大手も参入

これは創業わずか3年のソーシャル・ファイナンスの価値が12億ド ルになったことを示す。また、ローン自体に投資する動きもある。4月 には、シカゴに拠点を置き、多くのP2Pプラットホームを支援するプ ライベートエクイティ(PE、未公開株投資)投資会社のビクトリー・ パーク・キャピタルが、設立後1年のアップスタート・ネットワークの 借り入れへの資金供給を1億ドルから5億ドルに引き上げると発表し た。ゴールドマン・サックスやブラックロック、アリババ、さらにはグ ーグルもP2Pでの取引を進めつつある。

しかし、機関投資家からP2Pへの資金流入を受け、信用基準を緩 和し、よりリスクの高い借り手を歓迎するP2Pプラットホームが出現 する可能性があり、証券化を通じてリスクを切り離すことができるよう になった場合は特に注意が必要だと、コンパス・ポイント・リサーチ・ アンド・トレーディングの株式アナリストで、P2P企業をカバーする マイケル・ターカン氏(ワシントン在勤)は話した。

原題:As Money Pours Into Peer-to-Peer Lending Some See Bubble Brewing(抜粋)

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