ギリシャ債急落、数週間で資金枯渇との観測-ドイツ債も下落

18日の欧州債市場ではギリシャ国債が急落 し、10年債利回りは4月以来の高水準を付けた。同国の金融システムの 資金が数週間で枯渇するとの見方が広がったためだ。

欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会のモスコビシ欧 州委員(経済・通貨担当)はこの日、ギリシャと債権者側が実務レベル の合意に至るのに残された時間は極めて限られていると述べた。これに 対し、ギリシャ政府は合意達成への前提条件を繰り返し、譲れない分野 での譲歩はないと主張している。

こうして2400億ユーロ規模の救済プログラムの条件をめぐる交渉は 難航。ユーロ圏でのギリシャの将来をめぐる懸念が強まる中で流動性は 不足、同国経済はリセッション(景気後退)に逆戻りした。チプラス首 相はユーロ離脱は検討しておらず、デフォルト(債務不履行)回避に必 要な支援確保に専念すると述べている。

DZバンク(フランクフルト)の主席市場ストラテジスト、ダニエ ル・レンツ氏は、ギリシャは「早急に合意に達する必要がある。さもな ければ、デフォルトする公算が極めて大きい」と発言。ユーロ参加国の この日の国債相場下落は「明らかにギリシャが引き金となったが、市場 はパニックには向かっていない。現在のようなニュースの流れに対して 市場で通常起こる反応にすぎない」と続けた。

ロンドン時間午後5時現在、ギリシャ国債の10年物利回りは前週末 比57ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の11.33%。一時 は11.62%に達した。同国債(表面利率3%、2025年2月償還)価格 は2.295下げ54.745。

2年物利回りは一時433bp上昇し25.25%に達した。欧州委が妥協 案を示したとギリシャ紙トビマが報じると、やや上げ幅を縮小した。ギ リシャ政府のサケラリディス報道官はそのような提案を受けていないと 発言。欧州委の報道官も認識していないと語った。

欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りは3bp上昇の0.65%。 同年限のイタリア国債利回りは13bp上げ1.90%。前週末までの2営業 日で12bp下げていた。

原題:Greek Bonds Tumble on Speculation Cash May Only Last a Few Weeks(抜粋)