【個別銘柄】第一生が急騰、シャープは続落、三菱UFJ上昇

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  18日の日本株市場で、株価変動材料のあ った銘柄の終値は次の通り。

第一生命保険(8750):前営業日比11%高の2197.5円。2016年3月 期の連結純利益は前期比13%増の1610億円の見通しと15日に発表。市場 予想の1427億円を上回った。年間配当は7円増の35円を計画する。同時 に発行済み株式総数の0.83%、金額で150億円を上限に自社株買いを行 うと発表。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、米プロテクティブ 社の利益計数が明らかになったことや上場以来初の自社株買いと目標総 還元性向を引き上げたことなどを評価した。

三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306):4.6%高の911.8 円。発行済み株式総数の1.14%、1000億円を上限に18日から自社株買い を行うと15日に発表した。クレディ・スイス証券は同日の電話会議を踏 まえ、規制資本強化や成長投資がなければ年2回の自社株買いを基本に 総還元率40%程度を実施していくと理解し、評価できるとした。

シャープ(6753):9.1%安の169円。米格付け会社スタンダード・ アンド・プアーズ(S&P)は、シャープの長期格付けを「CCC+」 から「CCC-」に2段階引き下げ、格下げ方向の「クレジット・ウォ ッチ」を継続すると15日発表した。メーンバンク2行に向けた借入金返 済を使途とする優先株式の発行について「選択的債務不履行(SD)」 に該当する実質的な債務の株式化と判断した。

みずほフィナンシャルグループ(8411):4.7%高の245.7円。16年 3月期の連結純利益は前期比2.9%増の6300億円の見通しと15日に発 表。市場予想の5800億円を上回った。3円50銭と計画していた15年3月 期の期末配当を4円に決定。野村証券は前期実績、今期計画ともにバラ ンスの良い好決算と評価。投資判断「買い」、セクター内でのトップピ ックの位置付けを継続した。

ファナック(6954):2%安の2万5450円。モルガン・スタンレー MUFG証券は投資判断を「イコールウエート」から「アンダーウエー ト」に引き下げた。株主還元の改善期待から株価は大きく上昇したが、 新たな方針も発表され、さらなる還元強化が今後数年以内に実施される 可能性は低いと分析。スマートフォン設備投資動向に大きく左右される 業績構造に変化し、15年度は営業減益にとどまり、他のFA各社に劣後 するとみられるとした

住友電気工業(5802):7.6%高の1845円。16年3月期の連結営業 利益は前期比12%増の1500億円を計画する、と15日に発表。従来13円を 想定していた15年3月期の期末配当を18円に決定したほか、今期の年間 配当予想は前期比5円増の35円とした。SMBC日興証券は、利益は自 動車セグメントで上振れ余地がありそうだと評価。収益好調を背景とし た増配もポジティブとした。

武田薬品工業(4502):2.6%安の6067円。16年3月期の連結営業 損益は1050億円の黒字に転換する見通しと15日に発表。前期に計上した 米訴訟関連費用がなくなることや研究開発費が減少する見込み。市場予 想は1846億円の黒字だった。クレディ・スイス証券は期初段階で慎重な ガイダンスとはいえ、力不足との印象は拭えず、印象はネガティブ、と 指摘。モルガン・スタンレーMUFG証券では16日付で投資判断を「オ ーバーウエート」から「イコールウエート」に引き下げた。

あおぞら銀行(8304):4.7%高の469円。15日に発表した16年3月 期の連結純利益計画は430億円と前期比1.6%減だが、市場予想の424億 円を上回った。同時に公的資金約1434億円の前倒し一括返済や自己株 式28.32%を消却すると発表した。SMBC日興証券は、株主還元率 の40%から50%への引き上げなどはややポジティブとした。

森永製菓(2201):10%高の438円。15年3月期の連結営業利益は 前の期比54%増の59億3900万円だった、と15日に発表。従来計画43億円 から38%上振れた。国内菓子事業で「大人に贅沢チョコボール」が伸 長、「ダース」など高付加価値商品も伸び、海外では「ハイチュウ」が 好調だった。16年3月期は4.4%増の62億円を計画。野村証券では投資 判断「買い」を継続し、目標株価を470円から520円に上げた。同証によ る今期営業利益予想は73億円。

SMC(6273):1.8%安の3万6300円。16年3月期の連結営業利 益見通しは前期比4.2%増の1330億円、と15日に発表。市場予想の1390 億円を下回った。クレディ・スイス証券は、中長期の成長期待は不変だ が、株式市場が期待した3年連続の自社株取得は見送られ、やや物足り ないと指摘した。

THK(6481):3.8%安の2897円。野村証券は17日付で投資判断 を「買い」から「中立」に、目標株価を3450円から3200円に引き下げ た。今期は中国で現地製スマホ用機械の売り上げが鈍くなりそうだと指 摘。人件費を中心に固定費が増加、営業利益率改善が一服する可能性高 いとした。16年3月期の連結営業利益予想を320億円から305億円(会社 計画は320億円)、来期を340億円から328億円に下方修正した。

ウシオ電機(6925):4%高の1840円。三菱UFJモルガン・スタ ンレー証券は15日、投資判断を「中立」から「オーバーウエート」、目 標株価を1500円から2400円に上げた。中期経営計画の目標で18年3月期 の株主資本利益率(ROE)8%以上が掲げられ、経営陣のコミットメ ントは高いと評価。同証による16年3月期営業利益予想を119億円か ら125億円(会社計画130億円)、来期124億円から150億円に増額した。

オープンハウス(3288):15%高の3680円。6月末の株主を対象に 1株を2株に分割すると15日に発表。また15年9月期の連結営業利益予 想を従来比15%増の200億円に上方修正した。収益不動産に対する投資 家の需要が引き続き強い状況が想定されるとした。

日本触媒(4114):1.9%安の1695円。野村証券は、安定成長が株 価に織り込まれたとして15日付で投資判断を「買い」から「中立」に引 き下げた。さらなる株価上昇には、新興国のおむつ需要の想定以上の拡 大に起因する高吸水性樹脂(SAP)需給のタイト化が必要と指摘し た。

江崎グリコ(2206):6.1%高の5280円。15年3月期の連結営業利 益は22%増の142億円と15日に発表。原料費上昇があったが、増収だっ たほか販売品種構成の変化やタイ子会社が洪水被害から復旧したことな どで、売上原価率がダウンした。また16年3月期の営業利益は5.3%増 の150億円と発表。年間配当予想は40円とした。

マツモトキヨシホールディングス(3088):4.8%高の4600円。16 年3月期の連結営業利益は前期比13%増の200億円の見通しと15日に発 表。年間配当は10円増の70円を計画した。SMBC日興証券は、増配計 画は株主還元の意識向上と会社計画達成への自信を示唆し、ポジティブ と評価。4月の既存店売上高は前年同月比20%強増と計画に対し順調な スタートを切ったもよう、今期営業益計画にはやや上振れ余地があると した。

東洋インキSCホールディングス(4634):5.5%安の538円。15年 3月期の連結営業利益は前の期比7.7%減の182億円だった、と15日に発 表。原材料価格の高止まりなどで印刷・情報関連事業の利益が落ち込 み、色材・機能材関連事業では国内で高機能顔料、液晶ディスプレイカ ラーフィルター用材料が低調だった。16年3月期は9.8%増の200億円を 見込んだが、SMBC日興証券は実績・計画とも同証予想に届かず、や やネガティブと指摘。液晶パネルの生産堅調や原料安という外部環境好 転を取り込み切れていないとしている。

リロ・ホールディング(8876):8.2%高の1万770円。15年3月期 の連結営業利益は前の期比21%増の87億4600万円だった、と15日に発 表。主力の国内で借上社宅管理業務アウトソーシングサービスの管理戸 数、福利厚生代行サービスの会員数増などが寄与した。16年3月期 は20%増の105億円を計画。同時に公表した中期経営計画では、19年3 月期営業収益目標を2700億円とした。SMBC日興証券は投資判断「1 (アウトパフォーム)」を継続、同証想定以上の計画で、高成長を見込 む中計など総じて好印象とした。

関東電化工業(4047):6.5%高の850円。15年3月期の連結営業利 益は前の期比3倍の46億2500万円だった、と15日に発表。精密化学品事 業で半導体・液晶用特殊ガス類が好調、基礎化学品事業ではトリクロー ルエチレンなど塩素系有機製品の価格修正効果が寄与した。16年3月期 は精密化学品の増収から3割増の60億円を見込む。

新川(6274):10%高の917円。15年3月期の連結営業損失は26 億6900万円と、前の期の41億1300万円から赤字が縮小したと15日に発 表。収益構造改革策の効果は途上だが、ワイヤボンダUTC-5000シリーズ の販売好調や円安で売上高は5割以上増えた。16年3月期は7億3000万 円の営業黒字浮上を計画。また、高精度ツインヘッドダイボンダの最新 鋭機種の開発を完了、受注を開始した。

戸田工業(4100):13%安の373円。15日に発表した16年3月期の 連結純利益計画は前期比28%減の4億円の見通し。前の期は、リチウム イオン電池正極材料子会社の一部持ち分をBASFジャパンへ譲渡した ことによる事業譲渡益の計上があった。

サトレストランズシステム(8163):10%安の960円。500万株の新 株発行を含む公募増資で約49億円を調達する、と15日に発表。発行済み 株式総数は17.7%増えるため、1株価値の希薄化が嫌気された。調達資 金は新規出店、既存店改装など設備投資資金に充当方針。

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