ギリシャ、反緊縮の姿勢崩さず-債権者との週内合意目指す

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ギリシャ政府は救済融資再開とデフォルト (債務不履行)回避に向け債権者との週内合意を目指すとしながらも、 緊縮策を終わらせるとの選挙公約を撤回する考えはないと表明した。

チプラス首相率いる急進左派連合 (SYRIZA)の議会グルー プ広報担当、ニコス・フィリス氏は17日に放映されたメガTVとのイン タビューで、「われわれは金曜日までに相互に利益をもたらす合意に達 するよう努めている」と発言。「われわれが国民に果たすべき責務は厳 しい緊縮措置を強いられずに、ユーロ圏残留で合意することだ」と指摘 し、21-22日にラトビアの首都リガで開かれる欧州連合(EU)首脳会 議前に「難しい交渉」が行われるだろうと語った。

チプラス政権は賃金や年金の一段の引き下げ阻止などを譲れない分 野としている。ギリシャと債権者との交渉は長期化しているが、依然と して総額2400億ユーロ(約32兆8000億円)の救済融資再開に必要な合意 に至っていない。交渉停滞の中でギリシャは流動性が逼迫(ひっぱ く)、国内経済がリセッション(景気後退)に逆戻りし、ユーロ圏にお けるギリシャの将来への疑念が再び強まっている。

EUの行政執行機関、欧州委員会のドムブロフスキス副委員長は16 日、ドイツ紙ビルトとのインタビューで、ギリシャの財政状況が深刻だ と指摘。改革プログラムの次の段階を完了しない限り融資再開はない が、ギリシャはまだ改革リストを提出していないと語った。

最後通告拒否

SYRIZAのフィリス氏はギリシャが交渉の余地がない提案を受 け入れないとし、改革をめぐる国民投票の問題は「債権者が最後通告を 出すかどうかによるだろう」と語った。

ドイツのガブリエル副首相は16日、ビルト日曜版とのインタビュー で、ギリシャ国民投票が決定プロセスの迅速化につながる可能性がある が、「改革も実施されなければ、ギリシャ向け第3次支援はあり得な い」と発言。ギリシャがユーロ圏を離脱すれば経済的でなく、政治的な 問題をもたらし、メンバーの離脱で「欧州が信用を全く失い、初めての 重大な危機」を迎えるだろうと指摘した。

協議が非公開であることを理由にEU当局者が匿名で明らかにした ところによれば、ギリシャとIMF、欧州中央銀行(ECB)、欧州委 の交渉は今週も継続される。

原題:Greece Remains Defiant as It Seeks Creditor Deal This Week (1)(抜粋)

--取材協力:Nikos Chrysoloras、Brian Parkin、Stephanie Bodoni、James Kraus、Marcus Bensasson、Christos Ziotis.

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