米シェールブームの明暗映すテキサス州の2市-距離は61キロ

米テキサス州南部の平原にあるその2つの市 は38マイル(約61キロメートル)しか離れていない。

しかし、カーンズシティーとスマイリーの2市は、石油ブームに沸 いた米国の市が昨年の原油価格下落をきっかけに明暗を分けた実態を如 実に示している。

カーンズシティーの住民にとっては何も変わっていない。油田作業 員らが仕事終わりに何人もガソリンスタンドのコンビニに立ち寄り、ス ナック菓子を買っている。四方を見渡すとどこにでも大型リグ(掘削装 置)がそびえ立っている。タンカートラックと工業機械のごう音が鳴り やむことはない。一方、スマイリーには何もない。作業員もいなければ リグもなく、ごう音も聞こえない。ある平日の朝、時折トラックが通り 過ぎる道路沿いの日陰で牛の小さな群れが草を食んでいた。

これら2つの小さな市の状況を両方見ると、テキサス州だけではな く、ノースダコタ州やオクラホマ州など米国の主要原油産地のシェール オイル業界を取り巻く全体像が浮かび上がってくる。原油価格が50%下 落したことを受け、掘削各社は生産量の少ない油田での操業をやめ、産 油量の多い場所にリグを集中しているからだ。カーンズシティーでは産 油量が多いが、スマイリーではそうではない。

油田作業員を退職しスマイリー市長を務めるエリス・ビラサナ氏は 市庁舎からインタビューに応じ、「各社は大量の原油を生産していた。 現在では1年前の50%に減っている」と述べた。

原題:Two Texas Oil Towns, 38 Miles Apart: One Still Booms, One’s Dead(抜粋)

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