1兆ドル相当か、中国資産への再配分-元の準備通貨認定なら

国際通貨基金(IMF)が中国人民元の特別 引き出し権(SDR)通貨バスケットへの組み入れを今年決めれば、世 界の外貨準備のうち少なくとも1兆ドル(約119兆円)相当が再配分で 中国の資産に向かう。スタンダードチャータードとAXAインベストメ ント・マネジャーズはこう予想する。

中国人民銀行(中央銀行)の当局者はIMFに対し、ドルとユー ロ、ポンド、円から成るSDRの通貨バスケットに人民元を組み込むよ う要請している。IMFは通貨バスケット見直しを年内に実施する。

スタンダードチャータードは人民元組み入れとなれば中国本土債の 買越額が2020年末までに最大6兆2000億元(約119兆円)に達すると予 想。AXAインベストメントは世界の外貨準備高11兆6000億ドルの 約10%が人民元資産に移るとの見通しを示した。時間枠は示していな い。

AXAインベストメントの新興市場担当シニアエコノミスト、姚遠 氏は14日の香港での記者説明会で、「人民元が準備通貨として国際化さ れたとIMFが認める意義は大きい」と述べ、「世界的な外貨準備ポー トフォリオ再配分の引き金となる可能性がある」と説明した。

人民銀の周小川総裁は4月18日、SDRの通貨バスケットに採用さ れるよう中国は人民元の一段と自由な利用を推進しているとワシントン で語った。国際銀行間通信協会(SWIFT)によれば、3月時点で人 民元は世界の決済通貨として5位。スタンダードチャータードは人民元 が準備通貨として今年承認される確率を60%とみている。

原題:China’s Yuan May Draw $1 Trillion on Getting IMF Reserve Status(抜粋)