リンク債発行が高水準、株価の高値警戒感で-ノックイン価格を低設定

株価が一定水準(ノックイン価格)を上回る 限り高利回りを提供するリンク債が注目を浴びている。日経平均株価の 過熱化が懸念される中、複数の株価指数と連動する分、同価格が低く設 定されたリンク債が人気だ。

ブルームバーグ・データによると、4月の複数株価指数と連動する 売出債の発行額は2億9600万ドルで、月間ベースとしては1997年以降で 2番目に多い。前月比68%増加した。日経平均が15年ぶりに2万円台に 乗せ、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)500指数も史上最高 値を付けたことで、高値警戒感が強まっている。

4月にスウェーデンのKOMMUNINVEST I SVERIGEが発行した122億円 のリンク債の場合、日経平均とS&P500が5月7日終値の80%以上を 保つ限りクーポン5.9%が投資家に支払われる。4月に複数の株価指数 と連動する売出債を最も多く発行したのは、クレディ・スイス。

リンク債は、株価がノックイン価格を下回ると、元本割れで償還さ れるリスクがあるほか、上限価格(ノックアウト価格)を上回ると、早 期償還される仕組みになっていることが多い。クレディ・スイスのエク イティ・デリバティブ本部長の笹井智行氏は、これまでの株価上昇で早 期償還されたものが多く、業者は投資家に対しリンク債への再投資を薦 めたがる傾向にある、と電子メールで回答した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE