米国株:S&P500種は終値で最高値-ドル下落が大型株を支援

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14日の米国株式相場は反発。S&P500種株 価指数は3日続落から抜け出し、終値ベースで過去最高値を更新した。 マイクロソフトやアップルなど、情報技術関連の株価が高い。ドル安も 多国籍企業の株価を支援した。

マイクロソフトとアップルはいずれも大幅高となり、ナスダック・ インターネット指数は1.6%上昇した。企業分割計画の報道が好感さ れ、コンピューター・サイエンシズは4.3%高。S&P500種の業種別で は消費者必需品やヘルスケアが堅調。百貨店のコールズは四半期の売上 高が予想に届かず、急落した。

S&P500種株価指数は前日比1.1%高い2121.10。ナスダック総合 指数は1.4%上昇。ダウ工業株30種平均は191.75ドル(1.1%)高 い18252.24ドル。

コロンビア・スレッドニードル・インベストメンツの上級ポートフ ォリオマネジャー、アンウィティ・バフグナ氏は「債券市場は安定を取 り戻そうとしており、失業保険申請の統計は良い数字だったので、この 日の株式市場にはこれまでよりポジティブなバイアスがかかった」と分 析。「緩やかな成長と低インフレでは、米当局が行動を起こす動機にな らない。株式市場はこれを好感した」と続けた。

米経済に成長減速の兆しが増えるなか、ドルは週間ベースで2013 年10月以来で最長の連続安に向かっている。ドル安は輸出企業の競争力 を高める。

失業保険申請、PPI

米労働省の14日発表によると、5月9日までの1週間の新規失業保 険申請件数は前週比で1000件減少して26万4000件。ブルームバーグがま とめたエコノミスト予想中央値は27万3000件だった。より変動の少ない 4週間移動平均は2000年4月以来の低水準だった。別の統計では4月の 米生産者物価指数(PPI)が市場予想に反して前月比で低下し、イン フレ懸念を払しょくさせた。

テミス・トレーディング(ニュージャージー州チャザム)の株式ト レーダー、マーク・ケプナー氏は「ドルはやや軟調となっており、債券 市場は実際のところ上昇している。この数週間に起きていた状況が反転 した格好だ」と指摘。「失業保険申請の数字も良好で、雇用市場の改善 が続いていることを示唆した。一方でPPIはインフレ懸念がまったく ないことを示した」と述べた。

S&P500種の業種別では10種の指数すべてが上昇。情報技術と消 費者必需品、ヘルスケアが高い。マイクロソフトとアップル、フェイス ブックはいずれも大きく上昇。フェイスブックはニューヨーク・タイム ズなどメディアと提携し、携帯端末用アプリに直接ニュースを配信する 計画が好感された。

一方、小売り銘柄はこの日も出遅れ気味。4月の米小売売上高への 失望売りが続いた。コールズは13%急落した。

原題:S&P 500 Rises to Record as Weaker Dollar Spurs Large-Cap Rally(抜粋)

--取材協力:Trista Kelley.