米上院、貿易促進権限法案の審議入りへ-TPP妥結への鍵

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米連邦議会上院は14日、大統領貿易促進権限 (TPA)法案の審議入りに必要な動議を可決した。オバマ大統領に通 商一括交渉権を付与する同法案は上院では超党派の支持を得ているが、 下院では民主党の強い反対に遭う可能性がある。

上院での採決結果は賛成65、反対33。TPA法案とは別に為替操作 国との通商を制限する案や、サハラ以南のアフリカ諸国からの輸入を促 進する案が先に上院で可決された。上院は来週、TPA法案の修正を審 議する計画だ。

12日にも同じ動議の採決が行われたが、為替操作国に関する条項を 求める民主党議員が反対に回り、可決に必要な票数には届かなかった。 このことは下院でも民主党とベイナー下院議長(共和)との間で激しい 応酬が行われる可能性を示唆している。

14日の採決では13人の民主党議員が賛成に回った。

TPAはファストトラックとも呼ばれ、大統領が貿易交渉権を持 ち、合意すれば議会に修正を認めず一括で賛否を問える権限。オバマ大 統領は環太平洋連携協定(TPP)交渉妥結を目指しており、その鍵を 握るのがTPA法案だ。

ベイナー下院議長は14日、記者団に対し、TPA法案可決には「民 主党が政治をいったん脇に置いて米国にとって最善のことを行う必要が あろう」と発言。「貿易が増えれば国内の雇用も増える」と語った。

ペロシ民主党下院院内総務は記者会見で、下院民主党がTPA法案 を支持するかどうかには言及せず、「最も大きな懸念」の一つは同法案 がTPP承認のためだけでなく、6年間効力を持つということだと指 摘。「ファストトラックを求めるのであれば、何のために求めているの かを示すべきだ」と語った。

原題:Senate Advances Bill to Give Obama Trade Negotiating Power (1)(抜粋)