スイスの鉄道のユニークな管理員、羊のブルーナと仲間たち

雇用主の夢をかなえてくれる従業員たちがい る。彼らは自発的に移動しながら働き1日22時間勤務もいとわない。ス イス連邦鉄道(SBB)は線路脇の盛り土の上に生い茂った草を羊の群 れに食べてもらっている。

SBBはスイス北西部に広がるサッカー場約3800面分に相当する面 積の草地を管理するため羊を飼育している。羊は夜間に約2時間しか眠 らず1日に数回うたた寝をする。

SBBは「芝刈り機と比較して羊には幾つかの利点がある」と説 明。騒音が少ない上、羊は一番好きな草だけを選んで食べるので生物多 様性を促すとしている。

SBBによれば、羊は一つの群れ当たり1日1000平方メートル相当 の草を食べることができ、「植生を維持する上で非常に効率的」だ。

SBBのブログには群れを率いるブルーナという名の羊についての 記事が掲載されている。5歳のブルーナは2頭の羊の母親でその「職 場」はバーゼルからベルンまでとレンズブルクからビールまでの地域に 及ぶ。

羊が線路に入らないよう柵が設置されている。ドイツでは2008年に 高速列車が羊の群れと衝突し脱線する事故が発生した。その二の舞いを 避けるためだ。

SBBの広報担当者、リー・マイヤー氏は「こうすれば顧客は安全 かつクリーン、時間通りに心地よく旅をできるだけでなくサステナビリ ティー(持続可能性)を実感することができる」と述べた。

原題:Meet Swiss Rail’s Woolly Maintenance Crew: Bruna and Her Flock(抜粋)

--取材協力:Nicholas Brautlecht、Geraldine Amiel、Richard Weiss、Jana Randow、Alexander Weber、Jan Schwalbe、Donal Griffin.