中国の情報統制でアートスペースも閉鎖-挑発的作品取り締まり

北京郊外の小さな家の中で、芸術家の管一棹 氏が、荷ほどきが終わっていないスーツケースに囲まれて座っていた。 ギャラリーを運営するキュレーターでもある同氏は、亡命したいと望ん でいる。

2008年に北京の798芸術区にアートスペースを開設した管氏は、ギ ャラリーが警察当局によって閉鎖され、コレクションが押収されるまで キュレーターとして成功していた。同氏は立ち退きに対抗する法的な救 済を求めたが、うまくいかなかった。

友人の経済的支援に頼る管氏は「引き受けてくれる弁護士はいなか った。治安当局は『挑発的な芸術作品の展示やネット上での公開をや め、自分のことだけに構っていれば、誰も干渉しない』と言ってきた」 と語った。

かつて中国人民解放軍に所属していた管氏(48)のケースは、中国 による情報統制を示す具体例だ。2012年11月に習近平国家主席が共産党 総書記に就任して以降、同国のメディア検閲や反対派の取り締まりは過 去20年余りで最も厳しくなっている。

習国家主席は昨年10月に北京で開かれたシンポジウムに招いた72人 の有力な芸術家と作家に対し、「社会主義の基本的価値観」について理 解を促進し、歴史や国家としての地位、民族、文化をめぐる「正しい見 解」に作品を通じて国民を導くことが与えられた役割だと述べていた。

原題:Xi’s Attempt to Control Media Extends to Artists, Echoing Mao(抜粋)

--取材協力:Frederik Balfour.

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