金融危機後の米株売買高減少、ファンド動向に起因か-調査結果

なぜ金融危機以降、米株の1日当たりの売買 高が31%も減少しているのか。新たな調査結果でその答えが明らかにな るかもしれない。それは、マネーマネジャーの株式売買の頻度が減って いることに起因するという。

クレディ・スイス・グループによれば、ミューチュアルファンドの 売買、つまり1年当たりで入れ替わる株式の割合は約45%と、12年前の データ開始以来の最低水準近くで推移している。2009年は62%でピーク を付けており、株取引が最も活発だった年と符合している。

調査会社モーニングスターのマネジャー動向調査ディレクターのラ ッセル・キネル氏は、米経済と市場の安定化でポジションを入れ替える 必要性が低下し、ファンドの株式売買は以前に比べてかなり減っている と指摘。中央銀行の刺激策と企業利益の拡大で米株は6年に及ぶ強気相 場になり、S&P500種株価指数は200%超値上がりし、株式市場のボラ ティリティ(変動性)は低下している。

キネル氏は電話取材に対し、「これは株式市場のファンダメンタル ズ(基礎的諸条件)が大きく変化したことに伴う当然の帰結だ」と指 摘。「08年と09年は共に激動の年で、売買が膨らむのは当然だった。全 般的に経済と企業の見通しはより予測可能になってきている」とコメン トした。

売買高が減少している理由は株高自体にもある。株価が上昇すれ ば、株式の購入に必要な資金が増える、または同規模の株式を売却する 必要がある。結果的に、売買高は09年から減少しても1日当たりの売買 代金は増加している。

原題:Stock Churn at Decade Low Is Clue to Declining U.S. Stock Volume(抜粋)

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