「4つのフェッド」に盾突く危険も-QEに債券売りで逆らうな

世界の債券市場が2年ぶりの相場急落に見舞 われたが、最も影響力のある中央銀行に盾突く危険な場所に投資家が誘 い込まれたかのようだ。

米連邦準備制度には「逆らうな」という古くからの格言がある。ヘ ッジファンドマネジャーのデービッド・テッパー氏は最近になってこれ を言い換え、欧州中央銀行(ECB)と日本銀行、中国人民銀行(中央 銀行)を加えた「4つのフェッド」に挑戦するような行為を戒める警告 を発した。

世界の債券市場では過去数週間で約4330億ド ル(約51兆6000億 円)の資産価値が失われ、米国債やドイツ国債の利回りが跳ね上がった が、4大中銀の政策担当者は差し迫った金利の引き上げを示唆しておら ず、日欧の中銀は量的緩和(QE)策を継続している。相場の急落に伴 いマイナス利回りの債券こそ減ったが、利回りの上昇余地は恐らくなお 限定的だ。

JPモルガン・チェースのエコノミストは、1-3月(第1四半 期)の世界経済の成長率を1.2%、インフレ率を0.4%と推計。リセッシ ョン(景気後退)の時期を除けば成長率は過去25年で2番目に弱く、イ ンフレ率は最も低い水準にとどまっており、緩和的な金融政策の維持を 正当化する理由になるとエコノミストらは分析している。

ドイツ銀行のチーフ国際エコノミスト、トーステン・スロック氏は 顧客に対し、「QEトレードは終わっていない」とした上で、市場が安 定すれば金利の上昇はたちまち反転するとの見方を示した。

スロック氏は「われわれが経験した過去2週間の動きは不安が引き 金となっており、ファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)の見通し の変化が引き起こしたものではない。海外で行われている量的緩和の結 果として、ドル金利に下押し圧力がかかると引き続き考えている」と指 摘した。

原題:Bears Beware: Rout Puts Investors on Wrong Side of Central Banks(抜粋)

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