シドニーの住宅より割安な金山はいかが-資源ブーム去り破格

オーストラリアで金山を保有してみてはどう だろう。ウェブサイトのマイングレーブヤード・ドット・コム・エーユ ー(minegraveyard.com.au)には売出し中の金山が掲載されており、シ ドニーの平均的な住宅と同程度の価格で金山に加え、ダンプトラックや 労働者300人余りが宿泊できる施設もおまけでついてくる計算だ。

豪州では1850年代以降で最大の資源ブームが終わり全国各地に不要 になった資産が残されている。鉱山は閉鎖、労働者は解雇、企業は清算 された。総額数十億米ドル相当のプラントと設備が東南アジアや米国な どの買い手よってオンラインオークションサイトで破格の安値で落札さ れている。

豪州東部にある高さ130フィート(約40メートル)のシャフトと鉱 石処理プラント、ホワイトハウスの敷地を上回る面積の探査権付き金山 は75万豪ドル(約7300万円)で売りに出ている。ウエスタンオーストラ リア州では70トン積みダンプトラックが、そのトラック用の新品タイヤ を下回る価格で販売されている。クイーンズランド州でかつて鉱山労働 者348人が利用していたプレハブの宿泊施設と建物の競売は609豪ドルか らスタートした。

グラント・ソーントン・オーストラリアの投資顧問責任者、サイー ド・ジャハニ氏は「この鉱山施設は氷山の一角だ。供給はかなり過剰に なっている。完全に大不況だ」と指摘する。同社は管財人として、この 施設と共に倉庫や粉砕装置、リグ(掘削装置)の他の資源会社への売却 を進めている。

背景には商品相場の下落がある。豪州の最も主要な輸出資源である 鉄鉱石の価格は過去1年間に39%下落。金は2011年に達した過去最高値 から37%下げている。いずれもここ10年で最大の下落。豪州の鉱山会社 と金属生産会社の時価総額は過去1年間に総額280億豪ドル余り減少し た。

原題:Goldmine Is Cheaper Than Sydney House as Boom Ends in Fire Sale(抜粋)