米国債:30年債中心に下落、入札控え-世界的な債券売り再開

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13日の米国債市場では30年債が大幅安。国債 入札による供給増が懸念される中、世界的な債券売りが再開された。米 財務省は14日に30年債入札(発行額160億ドル)を実施する。

この日の10年債入札(発行額240億ドル)では、投資ファンドや海 外の中央銀行からの需要が2011年以降で最高となったものの、米国債利 回りは上昇した。ドイツ国債も下落。世界の債券市場ではここ約3週間 に時価総額4000億ドル余りが吹き飛んでいる。

FTNファイナンシャルの金利戦略責任者、ジム・ボーゲル氏は 「誰しも安心して、心配はなくなったと言うには厳しい状況だ」とし、 「欧州債が一段の売りに見舞われるのは明らかだ」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、30年債利回りは前日比7ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の3.09%。同年債(表面利率2.5%、2045年2月償 還)価格は1 11/32下げて88 19/32。利回りは昨年11月12日以来の高水 準に達した。

欧州市場

欧州ではユーロ圏の国債が一時の上げから反転し、総じて下落し た。ドイツはこの日10年債を25億ユーロ相当、イタリアは2018-46年に 償還を迎える債券を計70億ユーロそれぞれ発行。日本と英国も国債入札 を実施する。

独10年債利回りは5bp上昇の0.72%。一時は8bp下げた。先 月17日には過去最低となる0.049%を付けていた。

ED&Fマン・キャピタル・マーケッツの債券金利・信用責任者、 トーマス・ディガロマ氏は「欧州の国債をめぐっては、今後さらなる調 整がありそうだ」と述べた。

14日の米30年債入札をめぐるリスクは既発30年債のパフォーマンス に反映されている。既発30年債は2月12日に入札が実施され、最高落札 利回りは2.56%だった。相場はこれまでに5.2%下げている。

既発10年債の利回りは3bp上昇し2.28%。プライマリーディーラ ー(政府証券公認ディーラー)による10年債入札の評価は5段階中の 「5」。評価は1が最低で5が最高。

10年債入札での最高落札利回りは2.237%。入札直前の市場予想 は2.268%だった。前回入札(4月8日)の最高落札利回りは1.925%。

海外の中央銀行を含む間接入札者の落札比率は60.2%。過去10回の 入札の平均は50.9%。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によれ ば、10年債の年初来リターンはマイナス0.1%。14年全体ではプラ ス10.7%だった。

原題:Treasury 30-Year Bonds Lead Declines Before $16 Billion Auction(抜粋)