タカタエアバッグリコール拡大-トヨタと日産で世界650万台超

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タカタ製エアバッグの搭載車のリコールが、 さらに大幅に増えている。トヨタ自動車と日産自動車では新たな対象台 数が世界で、それぞれ約500万台、約156万台となる。ホンダも新たな届 け出の準備を進めている。

国土交通省の13日の発表資料によると、トヨタは「カローラ」や「 ヴィッツ」など約計136万台、日産は「エクストレイル」など約28 万8000台をそれぞれ日本でリコールする。タカタ製エアバッグのインフ レータ(膨張装置)容器に気密不良のものがあり、長期使用する中で水 分が内部に侵入して、正常に作動しない可能性があるため。事故や死傷 者の報告はないという。

トヨタ広報担当の山田詩乃氏によると、世界の対象台数は約499 万9000台で、このうち米国約63万7000台など。日産・広報担当のディオ ン・コーベット氏によると、世界の対象台数は約156万台で、このうち 欧州約56万3000台、北米約32万6000台など。

ホンダもタカタ製エアバッグ関連で、新たなリコールの届け出の準 備を進めている。広報担当の阿部友香氏が13日、明らかにした。ホンダ のこれまでのタカタ製エアバッグ関連リコールは世界で約1440万台が対 象になっている。

自動車調査会社、カノラマの宮尾健アナリストは、リコールが五月 雨式に続く背景にはエアバッグ不具合の原因が特定できていないことが あると述べた。リコール費用の問題もあり、不具合が予測された場合に 該当車両をリコールする状態が続いているという。

タカタ製エアバッグをめぐってはインフレータ(膨張装置)が異常 破裂して金属片が飛び散る恐れが指摘されている。ホンダやトヨタなど 世界の大手自動車メーカーは搭載車両を相次ぎリコールしてきた。昨秋 には米議会もこの問題を取り上げ、公聴会を開催。ビル・ネルソン上院 議員は4月末、関連の事故で6人が死亡、105人が負傷したことをタカ タが確認したと明らかにしていた

不具合の原因については、タカタが依頼した独研究機関フラウンホ ーファーが調査を進めているほか、トヨタなど自動車メーカー10社も米 航空防衛機器メーカーのオービタルATKを起用して独自に検証を続け ている。