会社のお金でパリを堪能-夢の福利厚生充実企業はこれ

デルタ・コキンズさんは費用全額 会社持ちのパリ旅行から帰ってきたところだ。勤め先のオンライン小売 会社ベータブランドが、ルーブル美術館の隣の「素晴らしい」ホテルの 宿泊代も「楽々の直行便」の料金も払ってくれた。パリで買ったクリス チャンルブタンのハイヒールについてコキンズさんは、「片方は会社の ものよ」と話した。

コキンンズさん(41)の旅はベータブランドの「フライアウェイ・ プログラム」の一環だった。6-8週間に1人、幸運な社員が飛行機と ホテル代会社持ちで海外旅行できる。応募できるのは、今まで外国に行 ったことがない従業員だ。

福利厚生のメニューに、会社側が費用の一部または全額を負担する 旅行を加える企業が現れ始めている。旅行費用として1000-4000ドル (約12万-48万円)を会社が出してくれる。夢のような話ではないか。

ベータブランドのクリス・リンドランド最高経営責任者(CEO) はプログラムの費用対効果に満足している。「職場にお祭りと冒険の雰 囲気をもたらしてくれた。大げさだと思うだろうが本当だ」と話した。

補助金付き休暇旅行の特典のある会社ではたいてい、全従業員がプ ログラムの対象だ。ただ、業務に支障が出ない時期に日程が指定される など制限もある。また、旅行雑誌出版のアファーのように100%の休暇 にならない場合もある。毎年2000ドルの予算を受け取る従業員は今まで 行ったことのない国へ行き、同社ウェブサイトに体験記を載せなければ ならないからだ。

会社側から見るとこれは、一種の職能開発プログラムだ。世界のあ ちこちで見聞を広めれば、より良いアイデアにつながり創造性を高めら れるというわけで、複数の研究が実際、旅と創造性の連関性を示してい る。特に実体験型の旅が役立つ。鍵は「異文化を体験し、そこに浸り、 適応することだ」とコロンビア・ビジネス・スクールのアダム・ガリン スキー教授がアトランティック誌に語っている。

従って、費用会社持ち旅行に従業員を送り出す企業の多くは、実体 験型の旅を要求する。海辺で寝ているだけではだめだ。「われわれは 皆、海辺のバケーションが大好きだが、それだけの旅では帰ってきたと きに何か忘れ物をしたように感じるだろう」と、アファーのメディア・ チーフ・プロダクト・オフィサーのジョー・ディアス氏が述べた。

同社のアソシエートエディター、エイズリン・グリーンさんはイン ドネシアのバリ島10日間旅行で「美食体験」とホームステイ、豪華ホテ ルの全てを体験。デザイン会社シンク・パララクスのグラフィックデザ イナー、マディー・ロクトさんはニュージーランドで山登りや洞窟探検 をした。パリに行ったコキンズさんは月並みな美術館めぐりではなく、 香水作りの体験や買い物、グルメと女性好みの旅にした。

こうした旅の体験を仕事に効果的に反映させるよう企業側から暗に 求められていることについて、負担に感じる人たちはブルームバーグが インタビューした中にはいなかった。アファーのグリーンさんは「この プログラムのおかげで、世界は完全にあなたのものよ。毎年、大きな旅 行ができるって、とっても素敵じゃないかしら」と締めくくった。

原題:These Companies Will Pay for Your Vacation(抜粋)

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