ギリシャ:リセッションに逆戻り-救済交渉難航で経済疲弊

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ギリシャは1-3月(第1四半期)にマイナ ス成長となり、リセッション(景気後退)に逆戻りした。救済をめぐる 債権者側との交渉行き詰まりが経済を疲弊させていることが浮き彫りに なり、合意を急ぐよう政府に迫る圧力が強まった格好だ。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)の13日の発表による と、第1四半期の国内総生産(GDP)は前期比0.2%減。前四半期は 同0.4%減だった。ブルームバーグ・ニュースがまとめた1-3月の予 想中央値は0.5%減。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)の 債券ストラテジスト、マイケル・ミケリデス氏は「ギリシャGDPの数 字は壊滅的というわけではないが、より新しい指標は3月以降の急速な 悪化を示唆している。行き詰まりの影響の全容は第2四半期の数字に表 れるだろう」と話した。

GDP縮小で、ギリシャがユーロ圏諸国と国際通貨基金(IMF) に求められる財政目標を達成するには一段の措置が必要になる。債権者 側が納得する目標を達成するには、今年少なくとも30億ユーロ(約4040 億円)を追加の財政措置によって捻出する必要があると、協議の内容を 知る当局者が明らかにしている。

バルファキス財務相は11日に、「2、3週間」を乗り切る資金があ ると述べた。政府当局者によれば12日のIMFへの返済は、IMFにあ る口座から準備金を引き出して履行した。年金や公務員給与支払いのた め、地方政府から資金を移管させる措置も講じている。

ギリシャは救済融資承認のための臨時のユーロ圏財務相会合を月内 に開くことを要請したと当局者が述べた。債権者側と合意に至らない現 状について、同国のカトルガロス改革相はインタビューで「経済へのこ の膨大なコストが交渉における相手方の基本的な武器だというのは遺憾 なことだ」と述べた。

当局者によれば、ギリシャが財政措置で30億ユーロを捻出すれ ば、2015年のプライマリーバランス(基礎的財政収支)は国内総生産 (GDP)の1%強の黒字になる。ブーチス内相は13日、この黒字幅は 目標として受け入れ可能と述べた。

救済融資の実行が懸かった交渉での争点は予算に加え、定年退職年 齢や年金削減、民営化、労働市場改革などだと当局者が述べた。

ギリシャは昨年0.8%成長した。それまでの6年はマイナス成長。 EUの欧州委員会は先週、今年の成長率予想を0.5%とし、従来予想 の2.5%から下方修正した。

原題:Greece Back in Recession as Bailout Impasse Drains Economy (2)(抜粋)

--取材協力:Kristian Siedenburg、Mark Evans、Paul Tugwell.

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