日産自、円安で国内生産強化へ-来年100万台回復、再来年も増

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日産自動車は国内生産100万台規模への回復 を来年にも実現し、その翌年はさらに拡大させる見通しだ。国内自動車 メーカーでは最近の円安を受け、国内生産を強化する動きが出ている。

日産のカルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)は13日の横浜市 内の決算会見で、国内生産100万台規模を2016年にも回復し、17年はさ らに増える見通しを示した。国内生産は13年の約96万台から、14年に 約88万台へ減少していた。

ゴーン氏は、具体的には北米で需要が高まっているSUV「ロー グ」を挙げ、国内で生産能力に余力がある今は新しい投資を海外でする のではなく国内で生産するほうがいいとした上で、「ローグを国内で生 産する余地があるのは明らかだ」と話した。

日産では国内販売台数の低迷が続いているが、最近は日本からの輸 出が伸びている。輸出は前年同月比で、1月が41%増、2月は29%増、 3月が11%増などとなっている。

日産は13日、今期(16年3月期)純利益が前期比6%増になると予 想した。米国や中国を中心とした販売拡大などが寄与する。市場予想は 下回った。

日産が13日開示した決算資料によると、今期の純利益予想は4850億 円とした。ブルームバーグが集計したアナリス26人の予想平均は5184億 円だった。営業利益は前期比14.5%増の6750億円、売上高が同6.4%増 の12兆1000億円の見通しとした。為替前提は対ドルで115円、対ユーロ で130円。

今期は主力市場の米国や中国などの販売拡大が寄与する。今期利益 見通しでは前期に比べ、ものづくり関連の改善で1100億円、販売とマー ケティング関連の改善で350億円などがプラス要因となり、為替影響 で400億円などのマイナス要因を吸収する。

今期の世界販売(小売り)は前期比4.4%増の555万台を計画してい る。このうち、日本は減少するが、米欧や中国の拡大でカバーする。

前期決算では、1-3月の純利益が前年同期比3.3%増の1188億円 となった。ブルームバーグが集計したアナリスト10人の予想平均1065億 円を上回った。年間の純利益は前の期比17.6%増の4576億円だった。

国内大手自動車メーカーでは、トヨタ自動車が今期純利益で前期 比3.5%増を予想した。販売台数の微減や為替影響などマイナス要因は あるが、原価改善などが寄与する。ホンダは微増の見通しで、品質問題 を抱える中、販売管理費の増大などが足かせとなる。いずれも市場予想 を下回った。

日産の株価は13日終値で前日比1%安の1246.5円となり、年初来で は18%の上昇となっている。

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