米金融当局の監督強化や銀行規制緩和で法案-上院銀行委員長

米上院銀行委員会のシェルビー委員長(共 和、アラバマ州)は12日、連邦準備制度に対する監督強化や一部の金融 機関の規制面の負担軽減に向けた法案を発表した。民主党との間で集中 協議が繰り広げられることになりそうだ。

同委員長自身が「未完成」と呼ぶ法案では、連邦準備制度に対し金 融政策決定をめぐるさらなる情報開示を求める一方、一部の銀行につい て厳格な資本要件からの免除対象とする。

現在の内容のままでは広範な支持を集める公算は小さいものの、多 くの提案が盛り込まれており、過去に一部の考えに賛同してきた民主党 議員の関心を誘う可能性がある。

法案は2010年に制定された米金融規制改革法(ドッド・フランク 法)のこれまでで最も大掛かりな見直しを意味する。上院銀行委スタッ フとして同委員長の下で勤務した経歴を持ち、現在はケイトー研究所で 金融規制研究担当ディレクターを務めるマーク・カラブリア氏は、「全 てが希望通りにならない点は同委員長も理解している」と指摘した。

法案の下で、資産規模が5000億ドル(約60兆円)を下回るUSバン コープやサントラスト・バンクス、PNCファイナンシャル・サービシ ズ・グループなどは、ドッド・フランク法に基づく最も厳しい監督の対 象から外れる可能性がある。

連邦準備制度をめぐる規定では、同制度の再編について提言する委 員会を設置。ウォール街の大手金融機関の監督当局として過度の権限を 持ちながら議会の監視の目が届かないと両党から批判を浴びているニュ ーヨーク連銀の総裁は、大統領が任命し就任には上院の承認を必要とす るよう改めるとしている。

このほか、連邦公開市場委員会(FOMC)での討議をめぐって四 半期報告の提出を求め、その戦略や所見の開示を進める。シェルビー委 員長は21日の銀行委会合での法案審議を予定している。

原題:Shelby Issues Dodd-Frank Revamp With Tough Road to Enactment (2)(抜粋)

--取材協力:Christopher Condon、Carter Dougherty.

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