モビアス氏は賛成派に-中国株のMSCI指数採用めぐる議論

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中国は7兆8000億ドル(約935兆円)の市場 規模を持つ中国株がMSCIグローバル指数に組み入れられる準備は整 っていると国際的なマネーマネジャーに納得させ始めている。

3月までは採用に反対していたテンプルトン・エマージング・マー ケッツ・グループのマーク・モビアス氏は12日、人民元建て株式を購入 していると述べ、方針転換を明らかにした。ブルームバーグがこの1カ 月にインタビューした9人の国際的投資家のうち5人は中国株をグロー バル指数に追加すべきだと述べた。

指数採用に反対する人たちは投資規制の一層の緩和や株式所有に関 するより具体的証拠の提示を中国に求めているが、賛成派のファンドは 香港証券取引所を経由したアクセスの容易さや明確化された税法を理由 に挙げている。中国当局は2カ月前にMSCI指数採用を訴えるため米 国のマネーマネジャーらと会談しており、賛成意見を集めることは株式 市場の専門化と国際金融における人民元の役割拡大を目指す広範囲な努 力の一環だ。

モビアス氏は12日にロンドンでのインタビューで、MSCI採用問 題が浮上するたびに「われわれは投資できない」と言ってきたが、「今 は投資できる。私は反対しない」と語った。

MSCIは6月9日に中国株を採用するかどうかの判断を発表す る。同社は1年にわたって投資家の意見を集めた上で昨年6月に採用見 送りを決めていた。MSCIの香港在勤マネジングディレクター、チ ア・チンピン氏は12日の電話インタビューで、来月の発表を前にこの件 についてコメントできないと述べた。

証取接続プログラムは不十分

ブルームバーグの集計データによると、中国本土の取引所を主な上 場先とする企業は、世界の時価総額71兆6000億ドルに占める割合が過去 最高の10.9%に達している。MSCI指数には現在、香港市場上場の中 国株と外貨建てB株の一部しか採用されていない。

昨年11月に開始された上海と香港の証取接続プログラムは、香港に 証券口座を保有する人なら中国本土の株式市場にアクセスできる仕組み だが、一部投資家は同プログラムに取引限度額があるためMSCI指数 採用を正当化する理由としては不十分だと指摘する。プルデンシャル・ ファイナンシャル・アジアパシフィック・ファンドの運用者デービッ ド・カオ氏は「中国が取引限度額を拡大しない限りMSCI指数への採 用はない」と述べた。

原題:China Convinces Mobius It’s Ready for MSCI Amid Index Debate (1)(抜粋)

--取材協力:Helen Sun、Kana Nishizawa、Belinda Cao.