日本株は4日続伸、市況高で非鉄など資源が上昇-決算評価も

更新日時

13日の東京株式相場は4営業日続伸。原油、 銅など国際商品市況の上昇を好感し、非鉄金属や鉱業など資源株が高 い。決算内容や今期の増配方針が評価されたダイキン工業は、日経平均 株価の押し上げ寄与度上位に並んだ。午前はさえなかったが、投資家の 根強い買い意欲や国内景気への期待で前日同様、午後は堅調だった。

TOPIXの終値は前日比1.94ポイント(0.1%)高の1604.21、日 経平均株価は139円88銭(0.7%)高の1万9764円72銭。

BNPパリバインベストメント・パートナーズの取締役運用本部 長、清川鉉徳氏は「決算が良い銘柄は上がっているため、センチメント が大幅に悪化しているわけではない」と指摘。一方、欧米の金利動向に ついては「マクロビューとポジションがずれていたのを今合わせにいっ ている。落ち着くまでしばらく波乱が続く」との見方を示した。

この日の日本株は、前日の欧州金利の上昇やギリシャ情勢の不透明 感、欧米株安を嫌気し反落して始まったが、徐々に下げ渋る展開。午前 の日経平均に続き、午後はTOPIXもプラス圏に浮上し、大引けにか け堅調に推移した。

岡三オンライン証券の伊藤嘉洋チーフストラテジストは、「下支え になっているのは日本の景気回復期待や企業業績。好調な決算を受け、 1株利益がどんどん向上している」と言う。12日の日経平均終値と予想 PERから算出した採用銘柄の1株利益(EPS)は1183.33円。直近 では、4月30日の1089円を底に上昇傾向を強めている。

きょう午後2時に内閣府が公表した4月の景気ウオッチャー(街角 景気)調査では、現状判断DIが前月比1.4ポイント上昇の53.6、先行 き判断DIは0.8ポイント上昇の54.2となった。

日銀登場期待も支える、ギリシャはなお不透明

東洋証券投資情報部の檜和田浩昭シニアストラテジストは需給面 で、「日本銀行のETF買いが効いているのではないか。きょうも同様 の動きで、下値では買い期待が出てくる」と話していた。

日銀の金融調節実績によると、日経平均が一時153円安まで下げを 広げる場面があった12日、361億円のETFを買い入れた。今月に入り 購入は1日、7日に続き3回目。

ただ市場では、欧米の金利動向、ギリシャ情勢の先行きが見通しに くく、不安定な動きが当面続くとみる市場参加者は多い。SMBC日興 証券投資情報部の西広市部長は、ギリシャの債務問題は「かなり織り込 みが進んでいるが、引き続きマーケットの不透明要因」としている。

12日の欧州債市場では、ユーロ参加国の国債を売る動きが広がり、 スペインやイタリア債が下落(利回りは上昇)。ドイツの10年債利回り も年初来の最高まで10ベーシスポイントに接近した。米国10年債利回り も終値では低下したが、一時は昨年11月以来の高水準を付けた。金利へ の警戒で、同日の欧米株は下落。また、欧州中央銀行(ECB)は、ギ リシャの銀行向けの流動性を今すぐに制限することを見送った。

東証1部33業種は非鉄、その他製品、金属製品、鉱業、鉄鋼、石 油・石炭製品、機械など18業種が上昇。非鉄や鉱業は商品市況の上昇が プラス要因で、石油輸出国機構(OPEC)が世界の石油需要見通しを 上げ、12日のニューヨーク原油先物は2.5%高の1バレル=60.75ドルと 反発。欧州景気への過大な懸念が後退し、ロンドン金属取引所 (LME)の銅相場は1.2%高だった。半面、パルプ・紙や保険、ゴム 製品、銀行、空運、情報・通信など15業種は下落。

売買代金上位では東芝、任天堂、ディー・エヌ・エー、住友金属鉱 山が上げ、決算好感銘柄でダイキン工や日本ガイシ、日立金属、スクウ ェア・エニックス・ホールディングスが高い。抗リウマチ事業の売却や 前期比2.2倍の営業増益計画、野村証券の投資判断引き上げがあった参 天製薬は急騰。三井住友フィナンシャルグループやシャープ、 KDDI、ブリヂストン、アイフル、ユニ・チャーム、ヤクルト本社は 安い。東証1部の売買高は27億9159万株、売買代金は2兆9213億円。値 上がり銘柄数は869、値下がりは880。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE