米国債:上昇、投資妙味に買いが戻る-世界的な売りに一服感

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12日の米国債相場は上昇。3年債入札で債券 市場に買い控えの動きがないことが示され、相場が回復した。

3年債入札(発行額240億ドル)では、海外の中央銀行を含む間接 入札者の落札比率が2009年以降で最高となった。入札前の段階では世界 的な債券売りで、時価総額4500億ドル余りが吹き飛んでいた。期間が長 めの米国債の利回りは年初来の高水準を付けた後に低下した。

相場が2カ月で最大の下げとなった後、割安感から買いが戻った。 ここ3週間はポジションを手じまう動きが活発になり、世界的な債券売 りの動きが加速していた。

サウスウェスト・セキュリティーズのマネジングディレクター、マ ーク・グラント氏は「3年債入札に対する意欲は極めて高かった。利回 りが回復したことを考えれば意外ではない」と指摘。「利回りの上昇で 魅力が高まった」と続けた。

ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは前日比3ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.25%。一時は昨年11 月14日以来の水準に上げた。同年債(表面利率2%、2025年2月償還) 価格は1/4上げて97 26/32。

既発3年債の利回りは2bp低下の0.97%。

3年債入札

この日の3年債入札では需要が過去の平均を上回った。間接入札者 の落札比率は52.7%で、最高落札利回りは1%だった。

野村ホールディングスの金利戦略責任者、ジョージ・ゴンキャルベ ス氏は「中央銀行が押し目で買っていた」と指摘。10年債については、 「利回りは2.25-2.30%付近と極めて魅力的な水準だ」と分析した。

今週は13日に10年債入札(発行額240億ドル)、14日に30年債入札 (同160億ドル)が実施される。

サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は どの金融政策会合に おいても利上げ開始は可能だと述べた上で、6月の会合にかけては「様 子見の姿勢だ」と述べた。

ウィリアムズ総裁は12日、ニューヨークで講演。原稿によると同総 裁は6月16-17日の次回連邦公開市場委員会(FOMC)会合までに発 表される経済データが「現在よりも景気の全体像をさらに詳しく映し出 すだろう」と発言。「いずれにせよ、今の段階で今後の金融政策の方向 性を決定する必要はない。データを注視し、様子を見ている」と続け た。

ここ2週間は、期間が長めの国債を中心に相場が下落。30年債は2 週間で8%超下げた。

原題:Treasuries Recover as Investors See Value After Global Bond Rout(抜粋)