ギリシャ、ECBは猶予与える-独財務相は中身ある行動求める

欧州中央銀行(ECB)はギリシャの銀行向 けの流動性を今すぐに制限することを見送った。一方、ユーロ圏諸国は ギリシャへの金融支援実行にはまだ進展が不十分との姿勢を崩していな い。

事情に詳しい関係者によると、ECB政策委員会は12日の電話会議 で、ギリシャの銀行向け緊急流動性支援(ELA)の上限を11億ユーロ (約1480億円)引き上げ800億ユーロとすることを決めた。11日にユー ロ圏財務相らはギリシャ側に救済条件達成に前向きな姿勢があることを 認めたが、これに続く決定だった。

ドイツのショイブレ財務相は12日、ギリシャとの「交渉での雰囲気 は改善された」と指摘。その上で、「中身に何か新しい内容が大いにあ ったというわけではない」とも続け、ギリシャに行動を求めた。

2400億ユーロに上るギリシャ救済融資の最終分が実施されなけれ ば、ギリシャは返済に行き詰まる。同国のバルファキス財務相は11日、 「流動性問題は非常に差し迫っている」と発言。「われわれが意味して いるのは向こう2、3週のことだ」と続け、厳しい状況にあることを認 めた。

ECBはこの日、ギリシャの銀行が差し出す担保のヘアカット(割 引率)拡大は見送ったものの、来週の政策委員会で検討する可能性はな おある。一部の政策委員はヘアカット拡大を主張していたが、ECB は11日のユーロ圏財務相会合での進展を見極めようとしていた。

不安を反映してギリシャの銀行からの預金の流出は続き、4月は 約70億ユーロの純流出だったと事情に詳しい関係者が12日明らかにし た。3月末の残高は2005年1月以来の低水準だった。

ギリシャ政府は12日、国際通貨基金(IMF)への7億5000万ユー ロの債務返済を履行したが、そのためにIMF口座から6億5000万ユー ロ相当の準備金を引き出したと同国紙カティメリニが報じた。ギリシャ は地方政府や政府機関から中銀に資金を移管させることで6億ユーロを 調達するなど、綱渡りを続けている。

フランスのサパン財務相は12日「新しい1週間が次々と、過ぎ去っ た1週間よりも貴重になっていく。残されている時間がどんどん減って いくからだ」と述べた。

原題:ECB Spares Greece for Now as Schaeuble Seeks Substance on Plans(抜粋) ECB Spares Greece for Now as Schaeuble Seeks Plan Substance (1)

--取材協力:Stephanie Bodoni、Corina Ruhe、Mark Deen、James G. Neuger、Nikos Chrysoloras、Marcus Bensasson、Alessandro Speciale、Esteban Duarte、Rainer Buergin、Karl Stagno Navarra.

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