ヘッジファンドのJATが閉鎖へ-ファミリーオフィスに転換

ヘッジファンド運用のJATキャピタル・マ ネジメント(運用資産17億ドル=約2040億円)を創設したジョン・セイ ラー氏は、同社を主に身内の資産を管理するファミリーオフィスに転換 するため、顧客に資金を返還する。

ブルームバーグが入手した投資家宛ての書簡のコピーによれば、セ イラー氏(39)は「金融サービス業界に入って20年を迎えようとしてお り、この8年間はJATキャピタルの育成と運営に力を注いだ。一休み して家族と時間を過ごし、次に進むべき道について考えるいい時期だ」 と述べた。

セイラー氏は2007年、ヘッジファンド運用会社シャムウェイ・キャ ピタル・パートナーズを創設したクリス・シャムウェイ氏から資金提供 を受けてJATを立ち上げた。株式投資が成功し、11年には運用資産が 約30億ドルに達した。ポジションを戦略的かつ慎重に解消するため、6 月末までに顧客の預かり資産を返還する計画だという。

ポリシ・ジョーンズ・コミュニケーションズでJATの広報を担当 するキャスリン・ジョーンズ氏は閉鎖についてコメントを控えた。

新たな規制によってコストが膨らんでいることに加え、運用成績が ベンチマークを下回っていることから、ヘッジファンド業界では閉鎖や 外部から集めた資金を返還する動きが広がっている。調査会社ヘッジフ ァンド・リサーチ(HFR)によれば、14年は864のヘッジファンドが 閉鎖された。

ブルームバーグのデータによると、JATは3月末時点で35億ドル 相当の米国株保有を開示している。

原題:Hedge Fund JAT Says It’s Closing to Become Family Office (1)(抜粋)