待機資金が枯渇する米株式市場、レンジ相場の突破に苦戦

テクニカル分析への意見がどうで あれ、米株式市場の過去2営業日の水準には目を向けずにいられない。

自宅や職場、ヨットの上や独房でも、相場を見ることができる場所 ならどこでもいい。S&P500種株価指数の2117.69という数字に注目し よう。これは4月24日に付けた終値ベースの直近高値だ。

8日発表の4月の米雇用統計が「適温」と受け止められたため、相 場は急伸。ブルームバーグの集計データによると、S&P500指数は同 日、直近高値まであと0.03ポイントの水準で失速した。11日は2117.69 を付けた後、反落している。

なぜこのようなレンジ相場にとどまっているのかを説明する一つの 興味深い説がある。株式市場の外で株への投資を待っている「待機資 金」の不足に関係しているのでは、という説だ。

ロバート・W.ベアードのストラテジスト、ブルース・ビトルズ、 ウィリアム・デルウィッシュ氏は11日のリポートで、投資信託の運用者 が現金比率を過去最低の水準としており、マネー・マーケット・ファン ド(MMF)の米株式市場の時価総額に対する割合が2007年よりも低い と指摘した。

両氏は「一般投資家や機関投資家が資産を大量に株式に配分してい ることを示している」と述べ、「その結果、主なサポートや需要は企業 の積極的な自社株買いや外国の中央銀行から来ている。これには日本や スイスも含まれ、国内外で株式の大口の買い手となっている」と付け加 えた。

強気派はこれで、果物かごをどこに運ぶべきかが分かるだろう。

原題:’Dry Powder’ Runs Dry as U.S. Stocks Try to Blast Through Range (抜粋)

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