【個別銘柄】HOYAが急伸、ブリヂストや菱地所は売られる

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12日の日本株市場で、株価変動材料のあった 銘柄の終値は次の通り。

HOYA(7741):前日比6.7%高の4900円。発行済み株式総数 の2.36%に当たる1000万株、金額で450億円を上限に自社株買いを行う と12日午後に発表。期間は13日から9月30日まで。株式需給の好転を見 込む買いが膨らんだ。同時に示した2015年3月期の連結税引き前利益は 前の期比38%増の1182億円。エレクトロニクス、映像関連製品など情 報・通信事業の収益性が改善、為替差益の計上も寄与した。

スズキ(7269):7.8%高の4126.5円。11日に発表した16年3月期 の連結営業利益計画は前期比5.9%増の1900億円とした。国内軽四輪の 需要減が想定されるが、インドをはじめ海外での販売増加による増収増 益を見込む。JPモルガン証券では、新年度計画は例年通り保守的 で、15年3月期のリコール影響の剥落やインド事業の堅調さなどを考慮 すれば、同証予想の2007億円を上回る可能性も十分にあり得るとした

ブリヂストン(5108):3.3%安の4749.5円。11日に発表した1- 3月期(第1四半期)の連結営業利益は前年同期比0.1%減の1163億円 と、市場予想の1304億円を下回った。主力のタイヤ部門で消費税増税の 影響を受けた国内事業が低調だった。三菱UFJモルガン・スタンレー 証券は、上期計画の据え置きは想定通りだが、1-3月期がコンセンサ スに届かなかったのはネガティブとしている。

太陽誘電(6976):6.8%安の1717円。11日に発表した16年3月期 の連結営業利益計画は、主力のコンデンサーを中心とした増収効果で前 期比45%増の190億円と見込んだが、市場予想の211億円に届かなかっ た。SMBC日興証券では、コンセンサスを下回りややネガティブと指 摘。償却費増で増収効果を一部相殺する計画で、為替前提が1ドル =118円と円安による業績押し上げ効果も限定的な印象とした。

三菱地所(8802):2.9%安の2670.5円。12日午後に発表した16年 3月期の連結営業利益計画は前期比14%減の1350億円と、市場予想 の1500億円を下回った。物件売却収入の減少などによりビル、生活産業 不動産、海外の3事業で減収減益を見込む。

SBIホールディングス(8473):4.9%高の1689円。発行済み株 式総数の3.23%に当たる700万株、金額で100億円を上限に自社株買いを 行うと12日正午に発表した。期間は13日から6月23日まで、当面の需給 好転が見込まれた。同時に示した15年3月期の連結営業利益は前の期 比62%増の682億円だった。証券関連、銀行、保険など金融サービス事 業が伸びた。

ヤマハ発動機(7272):3.2%高の2962円。1-3月期(第1四半 期)の連結営業利益は前年同期比比58%の349億円だった、と12日午後 に発表。二輪車事業で新商品投入により米国や欧州で販売が増加、マリ ン事業では北米で大型船外機やウォータービークルの販売台数が増え た。

セコム(9735):5.2%安の8240円。11日発表した15年3月期の連 結営業利益は前の期比3%増の1236億円となり、16年3月期は2%増 の1261億円と計画した。今期の市場予想は1315億円。みずほ証券では実 績、ガイダンスともやや低調と指摘。前期が2%営業増益だった主力の セキュリティサービス事業について、企業業績の拡大を背景に堅調なが らも、伸びを欠く印象とした。同証では、今後業績予想を見直す可能性 があるとしている。

セガサミーホールディングス(6460):3.4%高の1732円。11日に 発表した16年3月期の連結営業利益計画は前期比42%増の250億円と、 市場予想の238億円を上回った。遊技機事業でパチスロ販売台数の増加 を見込むほか、エンタテインメントコンテンツ事業ではデジタルゲーム 分野で複数の新作タイトルを投入する。SMBC日興証券では、いった ん悪材料は出尽くした印象でポジティブ、とした。

荏原(6361):7.1%高の588円。11日に発表した16年3月期の連結 営業利益計画は前期比7%増の370億円と、市場予想の347億円を上回っ た。風水力のポンプ事業での価格改定による受注額の増加、新興国の需 要堅調などを見込む。クレディ・スイス証券では、市場コンセンサスを 上回り、ポジティブな内容と評価した。

ファンケル(4921):8.3%安の1431円。11日に発表した16年3月 期の連結営業利益は前期比63%減の15億円と計画した。化粧品、栄養補 助食品関連中心に16%増収を見込む半面、広告投資を強化する。みずほ 証券は投資判断を「買い」から「中立」、目標株価を1780円から1460円 に下げた。営業減益見通しはネガティブサプライズで、広告費計画が前 期比ほぼ倍増の154億円となることは想定外とした。

東芝テック(6588):5.4%安の613円。15年3月期の連結営業利益 は187億円と従来計画の260億円から下振れたもよう、と11日に発表。海 外リテールソリューション事業で大手顧客向け物件の翌期へのずれ込 み、費用抑制の未達などが響き、前の期との比較では13%増益が一 転、19%減益になる。同時に親会社の東芝の不適切会計問題に絡み、第 三者委員会の調査対象となる可能性があり、決算発表を当面延期すると した。

日本精工(6471):2.2%高の1935円。15年3月期の連結営業利益 は前の期比43%増の973億円だった、と11日に発表。主力の自動車事業 が北米を中心に好調、産業機械事業では国内でスマートフォン関連設備 需要が伸び、従来計画の940億円から上振れた。16年3月期は4.8%増 の1020億円、1株配当は34円と前期28円からの増配を計画。クレディ・ スイス証券は、会社計画が保守的で上振れポテンシャルがあるとし、配 当性向の引き上げを伴う増配もポジティブと指摘した。

堀場製作所(6856):6.1%高の4965円。1-3月期(第1四半 期)の連結営業利益は前年同期比59%増の53億7000万円だった、と11日 に発表。半導体システム機器が大幅伸長、自動車計測システム機器や医 用システム機器も堅調だった。前期比4.6%増の180億円とする15年12月 期計画に対する進捗(しんちょく)率は3割。

日本新薬(4516):5.3%安の3765円。11日に発表した16年3月期 の連結営業利益計画は、医薬品事業での新製品効果などで前期比8.6% 増の93億円としたが、市場予想の116億円に届かなかった。SMBC日 興証券は、会社計画は保守的な印象が残るが、内容はネガティブと指 摘。長期収載品の売り上げ減少を厳しくみているとの認識を示した。

日清オイリオグループ(2602):6%高の475円。15年3月期の連 結営業利益は前の期比9.2%増の55億7400万円だった、と11日に発表。 売上高は2%減ったが、主力の油脂・油糧事業でのコスト削減、チョコ レート用など加工油脂事業の伸びが寄与した。16年3月期は26%増の70 億円を計画した。

東急建設(1720):7.1%高の766円。15年3月期の連結営業利益は 前の期比2.3倍の60億円だった、と11日に発表。主力の建設事業で建 築、土木とも国内官公庁工事の増加で完成工事高が増えた。16年3月期 は33%増の80億円を見込む。

ウシオ電機(6925):6.3%高の1715円。発行済み株式総数 の0.92%に当たる120万株、金額で20億円を上限に自社株買いを行う と11日に発表。当面の需給好転が見込まれた。同時に示した16年3月期 の連結営業利益計画は、映像装置など装置事業を中心とした伸びで前期 比26%増の130億円と15%減益だった15年3月期からの回復を見込む。

石油資源開発(1662):7%安の4210円。12日午後に発表した16年 3月期の連結営業利益計画は前期比72%減の91億2000万円と、市場予想 の200億円に届かなかった。国産原油、天然ガスの販売数量の減少や販 価下落で減収を見込むほか、探鉱費の増加も響く。