飲食ファンド:アサヒの氷点下ビールバー出店に向け資金募集

国内外で飲食店など50店以上の経営を手掛け てきた高橋世輝氏は、PEファンドを設定し、6月末までに1000万ドル (約12億円)を国内外の投資家から調達する。アサヒビールの「氷点下 ビール」を提供するバーや米国の鉄板焼き店など、地域展開の拡大を目 指す国内外の飲食店に投資する。目標リターンは年15~20%の見込み。

これは「GPアジア・パシフィック・ホスピタリティ&ライフスタ イル」ファンドで、14年11月に設定した。スーパー・ドライをマイナス 2度~零度に冷やして提供するパブのシンガポール1号店に投資、アサ ヒフードクリエイトと共同運営する予定だ。また、米サウス・カロライ ナ州を中心に展開する鉄板焼きレストランのコロラド州デンバーでの出 店への投資など6案件程度を予定している。投資期間は5年の予定。

農林水産省は、海外での日本食レストランの店舗数は2010年の約3 万店から13年3月時点では約5万5000店と、3年間でほぼ倍増している と推計。観光庁の調査(14年)によると、日本を訪れる外国人が最も期 待していることは「日本食を食べること」が34.4%と一番多い。

高橋氏は「アジアでは日本ブランドは評価されている」とみてお り、「日本の飲食店をライフスタイルのコンテンツとして海外で展開し たい」と述べた。実績を作って2号ファンドにつなげたい考えで、回収 資金は再投資はせず配当に充当し、運用終了時には、他社や2号ファン ドへの売却などを想定している。

高橋氏は旧モルガン・スタンレー証券東京支店の債券部門に7年間 在籍後、香港のファミリーオフィスで最高投資責任者(CIO)に就 任。95年から運用会社の設立パートナーなどを経て01年にPJパートナ ーズを設立し、日本やアジア、米国などで飲食店25店を展開している。

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