米干ばつ、カリフォルニア州境界線越え拡大-西部の乾燥進む

米カリフォルニア州に被害を及ぼしている記 録的な干ばつは地図上の境界線内にとどまっていない。降水量の減少に よる乾燥は西部全域に拡大している。

ワイン用ブドウとビール原料ホップの産地として知られるワシント ン州ヤキマバレーでは11日から3週間、当局による給水制限のため農家 約1700戸への水供給が止まる。ラスベガスの東方にあるミード湖の水位 は貯水が始まった1937年以降で最低となっている。

米海洋大気局(NOAA)の全米統合干ばつ情報システムのディレ クター、ロジャー・プルウォーティー氏は「カリフォルニア州が注目さ れているのは当然だ」と指摘した上で、「西部の大半の地域で乾燥状態 が続く見通しだ」と述べた。

干ばつは米西部では珍しくないが、気候変動の影響でここ数年、水 不足は一段と長期にわたり頻度も増えている。米航空宇宙局 (NASA)によると、1880年以降で最も気温の高かった10年のうち9 年が2000年以降に集中。カリフォルニア州とネバダ州にまたがるシエラ ネバダ山脈など山間部では雪塊が減少している。これらの雪塊は米西部 への主要水源となっている。

米中部の人口の西部への移動が徐々に進む中、この変化は将来、永 続的に乾燥が進むことを示唆している。このため、政策立案者らは太平 洋からの脱塩水の抽出を検討しており、米最大の農業地帯である西部の 農家は他の場所に移ったり、地下水をくみ上げるためより深い井戸を掘 ったりすることを余儀なくされている。

米干ばつモニターによると、西部の約40%が厳しい干ばつに見舞わ れている。

原題:Drought Transcends State Lines as U.S. West Turns Ever-More Arid(抜粋)

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