ソフトバンク:1-3月営業益1947億円、市場予想上回る-海外軸に

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日米で通信事業を展開するソフトバンクが11 日に発表した1-3月期の連結営業利益は1947億円で、市場予想を上回 った。国内通信事業が堅調だった。

ブルームバーグがまとめたアナリスト5人の予想平均は1691億円だ った。1-3月の純利益は889億円(市場予想794億円)、売上高は2 兆2391億円(同2兆3387億円)だった。1-3月の数値はブルームバー グが算出した。今期の業績予想は「数値で示すことが困難な状況」とし て公表していない。

孫正義社長の海外進出の原資となっている国内通信事業からの収益 は今期も安定的に推移する見通し。4月には競争力強化のため、4子会 社を合併させた。一方、13年に買収した米携帯電話3位のスプリントの 不振は続いており、立て直しが最大の課題。

孫社長は11日の決算会見で、国内の通信事業は売り上げ、利益とも 順調に推移していると述べた。その上で、「これからソフトバンクは第 2ステージに入る。これまではメインが日本、サブが海外だったが、こ れからはグローバルのソフトバンクになる」と語った。スプリントにつ いては課題山積だが、好転の兆しが出てきたとした。

いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は「いま力を入 れなくてはならないのはアメリカ。日本は飽和し成長がない」と指摘。 北米では成長が期待できるとし、「そこでうまく成長できれば将来ソフ バンクグループを引っ張る存在になる」と話した。

社名変更

発表資料によると、同社は社名を「ソフトバンクグループ」に変更 する。持ち株会社としての位置付けを明確にするのが狙いで、携帯子会 社のソフトバンクモバイルについては「ソフトバンク」に変更する。ま た、米国法人の最高経営責任者(CEO)、ニケシュ・アローラ氏を本 体の代表取締役副社長に起用する人事も明らかにした。

ソフトバンクモバイルの1-3月の携帯電話契約の純増数は36 万5000件(前年同期116万5000件)とNTTドコモの132万件を下回っ た。純増数は新規獲得数から解約数を除いた数値。

競争力強化を目的にソフトバンクモバイルなど4子会社を4月に合 併。このほかNTTドコモとKDDIの同種のサービスに対抗し、携帯 電話と固定通信サービスを同時に契約することで月額利用料を割り引く サービスを3月から始めた。

スプリント

国内事業では、販売力の強化などを目的にヤマダ電機との資本提携 を7日に発表した。ソフトバンクはヤマダ電機の発行済み株式の5%を 約230億円で取得する。またゲーム子会社ガンホー・オンライン・エン ターテイメントの自社株買いに応募し、議決権比率を40.15%か ら28.41%に下げた。

米子会社のスプリントが5日に発表した1-3月期決算では、契約 者数は計5710万人となり、4位のTモバイルUSにほぼ並ばれた。孫社 長はマルセロ・クラウレ氏をスプリントのCEOに任命し立て直しを急 いでいるが、2月には商標権の価値が帳簿価額を下回り、減損損失を計 上している。

海外展開ではインドなど新興国に注目しており、アローラ氏が中心 となって出資を進めている。1月には中国の配車アプリ、杭州快迪科技 (クアイディ)にグループ会社の中国アリババ・グループ・ホールディ ングなどと約710億円を出資すると発表。昨年12月にもインドの不動産 サイトへの出資を明らかにしている。

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