英中銀:政策金利0.5%に維持-総裁は市場見通し揺さぶる公算

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イングランド銀行(英中央銀行)は11日の金 融政策委員会(MPC)で、政策金利であるレポ金利を過去最低 の0.5%に据え置くと決めた。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト41人を対象に実施した調 査で、全員が予想していた通りだった。

この日は予想通りの展開だったが、カーニー総裁は2日後に投資家 の見方をぐらつかせるかもしれない。市場では2016年7-9月(第3四 半期)まで英中銀は金利を据え置くとの観測が浮上しているが、これに 対応する機会が与えられているからだ。

7日投開票の下院選挙が与党保守党の勝利に終わったことで、市場 のセンチメントが変化。英中銀が過去最低水準の政策金利をより長く据 え置き、緊縮財政の影響を緩和しようとするとトレーダーは予想してい る。

しかし英経済は1-3月(第1四半期)まで9四半期連続で拡大。 インフレ率は中銀目標を下回っているものの、原油価格は上昇に転じて いる。英中銀は13日に発表する四半期物価報告で最新の経済見通しを公 表するが、カーニー総裁は同日開く記者会見で、政策金利がさらに1年 余りにわたり過去最低の0.5%で据え置かれるとの見方を肯定すること はせず、投資家に行き過ぎだと伝える可能性がある。

INGグループのエコノミスト、ジェームズ・ナイトリー氏(ロン ドン在勤)は「英中銀がインフレ見通しを多少、上方修正しても驚かな いだろう」とし、11月利上げの「可能性は十分にある」と指摘。当局者 は「利上げが近づきつつあるとの見方をもう少し強めに説く」かもしれ ないとも述べた。

MPC会合は総選挙のため、この日まで延期された。今回のMPC の議事録は今月20日に公表される。

ポンドの対ドル相場はロンドン時間午後0時10分(日本時間午後8 時10分)現在、前週末比0.1%高の1ポンド=1.5471ドルで取引されて いる。英国債の10年物利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上昇の1.90%。

原題:BOE Holds Rate at 0.5% as Carney Prepares to Signal Outlook(抜粋)

--取材協力:Joel Rinneby、Jillian Ward、Scott Hamilton、Richard Jones.