スペイン、イタリア債が下落-ギリシャ支援合意困難との見方

11日の欧州債市場ではスペインとイタリアの 国債が3営業日ぶりに下落。ギリシャ協議で同国の資金不足を回避でき ないとの懸念が強まり、ユーロ参加国の国債から資金が流出した。

当局者2人によれば、ユーロ圏の財務相らはこの日、救済プログラ ムの条件達成に向けたギリシャの進展を歓迎すると同時に、融資実行前 に一段の作業を求めた。12日には国際通貨基金(IMF)への7億5000 万ユーロ前後の支払い期限が迫っている。イタリアは2018-46年満期の 債券を13日に最大70億ユーロ発行する。ドイツ国債もこの日は下げた。

KBCバンクの債券ストラテジスト、マティアス・ファンデルユフ ト氏(ブリュッセル在勤)は「12日のIMF支払いをめぐり、一部の当 局者は期限を守ると発言したが、難しいとの声も出ている」と指摘。 「周辺国のスプレッドがやや拡大する可能性がある。イタリアが債券を 発行するなど、同国債への重しとなり得る」と語った。

ロンドン時間午後5時現在、スペイン10年債利回りは前週末比8ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.75%。前週末までの 2営業日で23bp下げていた。同国債(表面利率1.6%、2025年4月償 還)価格はこの日、0.75下げ98.66。同年限のイタリア国債利回りは9 bp上昇し1.77%。

欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りは前週末比6bp上 げ0.61%となった。

ラボバンクのシニア市場エコノミスト、エルウィン・デフロート氏 は、ドイツ国債は「引き続き流動性不足をめぐる懸念に左右されてい る。ギリシャ情勢はあっという間に悪化する可能性があり、そうなれば ド

イツ債利回りは再び急激に低下するだろう」と述べた。

原題:Spanish Bonds Fall With Italy’s as Greece’s Talks Rattle Markets(抜粋)