ギリシャ負担軽減をIMF後押しも-債務持続不可能の恐れで

ギリシャの債務負担増加に伴い、国際通貨基 金(IMF)が将来の同国救済に関与できなくなる可能性があり、その ことがIMFの役回りに微妙な変化をもたらすかもしれない。

IMFは通常、当該国の債務が持続可能であることを追加支援供与 の前提条件としているが、ギリシャでは景気失速で債務負担が増してい る。

欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会は先週、来年のギリ シャ債務の国内総生産(GDP)比率が174%になるとの見通しを示し た。これは2月時点の予想を15ポイント上回っており、そもそもギリシ ャのチプラス首相が追加支援を確保できることを想定している。

債務見通しが高水準だったため、ギリシャは当面の支援で合意した 場合でも長期支援では官僚・政治的抵抗に遭う見込みだ。ユーロ圏はギ リシャ債務減免を受け入れておらず、チプラス首相が現行救済の条件を 実行するよう主張している。一方、IMFはギリシャ財政の悪化への懸 念を示してきた。

持続不可能な債務を抱えた国への融資を原則として禁じている IMFは、ギリシャによる目標達成の可能性が後退すれば、同国向け追 加支援を正当化することが一層困難になる。

ユーロ圏がギリシャの債務負担は持続不可能だと認めれば、一段の 債務減免を求めるギリシャの訴えを裏付けることになる。

IMFの欧州担当責任者、ポール・トムセン氏は4月24日、ユーロ 圏財務相に対し、ギリシャは財政目標から遠ざかりつつあり、債務負担 を持続可能にするためには債権者が一段と譲歩することが必要だと述べ た。

原題:EU’s Unraveling Plans for Greek Debt May Win Tsipras IMF Support(抜粋)

--取材協力:Marcus Bensasson、Andrew Mayeda、Ian Wishart.