【個別銘柄】ミネベアや三井金高い、不適切会計の東芝は急落

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11日の日本株市場で、株価変動材料のあった 銘柄の終値は次の通り。

ミネベア(6479):前営業日比8.2%高の1984円。2015年3月期の 連結営業利益は前の期比87%増の601億円だった、と8日に発表。主力 のボールベアリングを中心とした大幅増収が寄与した。16年3月期は好 調が見込まれる液晶用バックライト、ボールベアリングなどの伸びを保 守的に予想し、12%増の670億円と計画。SMBC日興証券は、会社計 画に上振れ余地があるとの印象とし、投資判断「1(アウトパフォー ム)」を継続した。

東芝(6502):80円(17%)安の403.3円でストップ安。14年度業 績を未定に変更する、と8日に発表。4月に設置した社内特別調査委員 会の検証の結果、一部インフラ関連工事で工事原価総額が過少に見積も られ、工事損失が適時に計上されていない事象が判明し、第三者委員会 を設置する。13年度以前の過年度決算修正を行う可能性が生じ、企業の 信頼性低下を懸念する売りが広がった。決算発表は6月以降になる見込 み。

シャープ(6753):26%安の190円。1200億円以上ある資本金を1 億円に減らし、累積損失を一掃する財務改善策が分かったと9日付の日 本経済新聞朝刊が報道。累損がなくなれば公募増資や資本提携を進めや すくなるほか、減資で1億円以下にすると中小企業と見なされ、税制上 の優遇措置も受けられるという。将来的な増資実施時の株主価値き損の 可能性が警戒された。

東ソー(4042):9.2%高の728円。15年3月期の連結営業利益は前 の期比24%増の514億円だった、と11日午後に発表。自動車排ガス触媒 用、歯科材料用などの機能商品を中心とした販売が増加、原燃料価格の 下落や円安効果も寄与した。16年3月期は30%増の670億円と計画、市 場予想の578億円を上回る。

三井金属(5706):13%高の328円。15年3月期の連結営業利益は 前の期比24%増の318億円だった、と8日に発表。スマートフォン向け 高機能銅箔、排ガス浄化触媒といった機能材料分野や自動車機器分野の 増収、円安効果などが寄与した。16年3月期は13%増の360億円と計 画、市場予想の311億円を上回る。

テルモ(4543):6.7%安の2823円。8日に発表した16年3月期の 連結営業利益計画は前期比3.8%増の700億円で、市場予想の783億円に 届かなかった。野村証券は投資判断を「買い」から「中立」に下げた。 想定を上回るコスト増で中長期の採算性改善は難しい、と指摘。期ずれ した研究開発費や想定より厳しい血液事業の価格下落などをコスト増の 要因に挙げている。同証による16年3月期営業利益予想を750億円か ら700億円、17年3月期を850億円から730億円に減額。

ホシデン(6804):21%高の858円。発行済み株式総数の3.16%に 当たる200万株、金額で16億円を上限に自社株買いを行うと8日に発 表。期間は11日から6月18日まで、当面の需給好転が見込まれた。

フジクラ(5803):12%高の634円。15年3月期の連結営業利益は 前の期比23%増の251億円だった、と8日に発表。フレキシブルプリン ト配線板(FPC)を中心としたエレクトロニクス分野の増収、為替の 円安効果などがあった。16年3月期は20%増の300億円、1株配当は8 円と前期7円からの増配を見込む。

タカタ(7312):8.2%高の1661円。8日に発表した16年3月期の 連結純損益計画は200億円の黒字。エアバッグ製品のリコール問題をめ ぐる特別損失の計上で296億円の赤字だった15年3月期からの回復を見 込む。売上高も8.9%増の7000億円を計画。

ナブテスコ(6268):5.4%安の3075円。8日に発表した15年12月 期(9カ月変則決算)の連結営業利益は179億円と計画した。クレデ ィ・スイス証券は、今期も中国の新工場の立ち上げや津工場の増産投資 など先行費用負担が重く、印象はややネガティブとみている。

楽天(4755):2.7%高の2087円。1-3月期(第1四半期)の連 結営業利益は前年同期比29%増の290億円だった、と8日に発表。北陸 新幹線の開業でトラベルサービスが好調、「楽天カード」会員の増加に 伴いショッピング取扱高も増えた。ジェフリーズ証券では、市場予想の 範囲だが、全ての事業領域でバランス良く収益を上げており、内容はポ ジティブと評価した。

オリンパス(7733):3.2%安の4085円。8日に発表した16年3月 期の連結営業利益は前期比9.9%増の1000億円と、市場予想の1119億円 を下回った。みずほ証券では、市場コンセンサスが1100億円超と高かっ たため、ネガティブに受け止められる可能性があると指摘。今期の映像 事業について、前期損失が会社計画を大幅に上回ったことを挙げ、ハー ドルは高いとの認識を示した。

昭和電工(4004):7.1%安の158円。1-6月期(上期)の純損益 計画を20億円の黒字から20億円の赤字に下方修正する、と8日に発表。 子会社の昭光通商(8090)が中国顧客向けの売掛債権で貸倒引当金を特 別損失として計上することを受けた。昭光通商も18%安の124円。

日本テレビホールディングス(9404):4.5%高の2169円。15年3 月期の連結営業利益は前の期比5.7%増の424億円だった、と8日に発 表。地上波テレビ広告収入やタツノコプロ連結化などによるコンテンツ 販売収入の増加に加え、ティップネス連結化による施設利用料収入の計 上などで売り上げが伸び、従来計画の386億円から上振れた。16年3月 期は3.8%増の440億円を見込む。

テレビ朝日ホールディングス(9409):5.3%安の2124円。15年3 月期の連結営業利益は前の期比15%減の151億円だった、と8日に発 表。テレビ放送事業での営業費用の増加、前の期にあった「ケツメイ シ」「湘南乃風」コンサートツアーの反動減による音楽出版事業の落ち 込みなども響いた。16年3月期は0.9%減の150億円を見込む。

 バンダイナムコホールディングス(7832):2.9%高の2481 円。15年3月期の連結営業利益は前の期比26%増の563億円だった、と 8日に発表。トイホビー事業で新規商品の「妖怪ウォッチ」、定番商品 の「機動戦士ガンダム」が好調、コンテンツ事業では欧米のゲームソフ ト販売の好調などがあり、従来計画の500億円から上振れた。SMBC 日興証券は、前期の計画上振れはポジティブとし、前期比20%減の450 億円を見込む16年3月期計画も保守的で上振れ余地が大きい、とみる。

全国保証(7164):7%高の4665円。15年3月期の営業利益は前の 期比63%増の224億円だった、と8日に発表。既存提携金融機関との関 係強化、未提携機関との新規契約を進め、営業収益が9.1%伸びた。期 間内の新規契約は銀行8、信用金庫3、JA組合8など21機関。16年3 月期営業利益は1.6%増の227億円、1株配当は51円と前期48円からの増 配を見込む。

宝ホールディングス(2531):3.5%高の915円。15年3月期の連結 営業利益は前の期比17%増の111億円だった、と8日に発表。主力の宝 酒造グループでスパークリング清酒「松竹梅白壁蔵『澪』」など清酒販 売や海外日本食材卸などの売り上げが増加、タカラバイオグループの増 収増益も寄与した。16年3月期は1.8%増の113億円を計画。

日本合成化学工業(4201):11%高の945円。16年3月期の連結営 業利益計画は前期比25%増の140億円を計画する、と8日に発表。合成 樹脂、有機合成とも低調で31%減益だった15年3月期からの回復を見込 む。1株配当は20円と前期18円から増配する方針。

ヨロズ(7294):3.5%高の2493円。15-17年度の中期経営計画で 配当方針を安定配当から目標配当性向の設定に変更、連結配当性向目標 を35%にしたことを踏まえ、16年3月期の1株配当を68円と前期51円か らの増配を見込む、と8日に発表した。増配達成なら10期連続となる。

近鉄エクスプレス(9375):5.4%高の5630円。15年3月期の連結 営業利益は前の期比21%増の166億円だった、と8日に発表。航空貨物 輸送、海上貨物輸送とも取扱物量が伸び、ロジスティクスも東アジアを 中心に順調だった。16年3月期は8.7%増の180億円を見込む。

ノエビアホールディングス(4928):6.8%安の2507円。14年10月 -15年3月期(上期)の連結営業利益は前年同期比23%減の35億6300万 円だった、と8日に発表。高級基礎シリーズの需要効果が一巡したこと などで主力の化粧品事業が減収、医薬・食品事業では医薬品や医薬品ド リンクが低調だった。

理想科学工業(6413):6.1%高の2096円。発行済み株式総数 の1.24%に当たる50万株、金額で10億円を上限に自社株買いを行うと8 日に発表。期間は19日から6月19日で、当面の需給好転が見込まれた。 同時に示した16年3月期の連結営業利益計画は前期比17%増の79億9000 万円、1株配当は60円と前期45円から増配の方針。