東芝株がストップ安、不適切会計で第三者委員会設置-前期末無配

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不適切な会計処理があったと発表した東芝の 株価は11日、値幅制限いっぱいのストップ安で取引を終えた。

東芝株は前週末比17%安の403.3円とストップ安(80円)で売買が 成立し、そのまま取引終了となった。1日の下落率としては2011年3月 以来となった。

東芝は8日、複数のインフラ工事の会計処理に不適切な点があった として、社外の専門家で構成する第三者委員会を設置して調査すると発 表。これに伴い前期(2015年3月期)の業績予想を取り消すとともに、 期末は無配とした。

発表資料によると、これまでの調査で14年3月期以前の過年度決算 を修正する可能性も生じている。決算発表は6月以降になる見込みで、 株主総会の開催日も決まり次第公表する。

同社広報担当の大島綾氏によれば、4月に設置した特別調査委員会 で調べたところ、コストの過少申告に加え、他の問題も見つかった。そ のため第三者委員会を設置し、さらに調査を進めることを決めた。損害 額や故意か過失かといった点は不明で、電力システム社、社会インフラ システム社、コミュニティ・ソリューション社の3部門が調査対象。

同社は11日、電子メールで「株主、投資家の皆様をはじめとする関 係者の皆様には、多大なご迷惑、ご心配をお掛けしますことを心からお 詫び申し上げますとともに、信頼回復に向けて全力を尽くしてまいりま す」とコメントした。

エース経済研究所の安田秀樹アナリストは、不適切な会計は「基本 的に粉飾決算と受け取られかねない」と指摘。株価の前提となっていた 業績に疑義が生じていることに加え、問題の損益への影響についての開 示がないと批判した。

同社は従来15年3月期業績について、売上高6兆7000億円、営業利 益3300億円、純利益を1200億円と予想していた。

(更新前の記事は発言者からの依頼に基づき、コメントを訂正済みで す)

--取材協力:黄恂恂、院去信太郎.