ギリシャのデフォルト回避は時間との闘い-11日に財務相会合

ギリシャが偶発的にデフォルト(債務不履 行)に陥るリスクが警告される中、反緊縮を掲げるチプラス政権は、同 国へのいら立ちを募らせている債権者との論戦に再び挑む。

ギリシャの銀行への緊急資金の流れを現在のペースで維持するよう 欧州中央銀行(ECB)を説得するには、11日にブリュッセルで開かれ るユーロ圏財務相会合(ユーログループ)でギリシャは少なくとも象徴 的な前進を示す必要がある。次のハードルは国際通貨基金(IMF)へ の約7億5000万ユーロ(約1000億円)の返済期限である12日に訪れる。

チプラス首相は10日、交渉について報告するため主要閣僚と数時間 にわたって会合した。同会合後にギリシャ政府当局者が匿名を条件に語 ったところによれば、同国政府は交渉で重要な進展があったことをユー ログループが公式に認めると見込んでいる。チプラス首相と閣僚らは、 政府への負託の枠組みから外れない形で互恵的な合意に達する必要性を 確認したという。

ドイツのショイブレ財務相は独紙フランクフルター・アルゲマイネ 日曜版のインタビューで、「世界の他の地域での経験では、国が突然支 払い不能になり得ることが示されている」と発言。ギリシャがユーロ圏 からの離脱を余儀なくされたとしても、「それはわれわれのせいではな い」と語った。

ユーログループのデイセルブルム議長(オランダ財務相)はイタリ ア紙コリエレ・デラ・セラに対し、「11日のユーログループ会合で合意 に達する見込みがないのは確かだ」と発言。「より多くの時間が必要だ が、どれくらいかは分からない」と述べた。同会合はブリュッセル時間 午後3時(日本時間同10時)に始まる。

ギリシャが債権者の堪忍袋の緒が切れる前に屈するかどうかは不透 明だ。ドイツのメルケル首相がギリシャのユーロ残留を目標としている ことに対し、与党キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)の一部 議員からは異論の声が上がっており、独財務省の一部当局者はユーロ圏 にギリシャがとどまらないほうが望ましいとの結論に傾きつつある。ド イツ国内の議論に詳しい関係者2人が明らかにした。

イタリアのパドアン財務相は10日、同国紙メッサジェロとのインタ ビューで、「ギリシャでは時間がなくなりつつあるとの認識が強まって いる」と語った。

原題:Greece Fights Default Risk While ECB Demands Progress (2) (抜粋)

--取材協力:John Follain、Alex Webb、Brian Parkin、Rainer Buergin.