中国:4月のCPIは予想下回る-追加金融緩和の余地

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中国の4月の消費者物価指数(CPI)上昇 率は2015年の政府目標の半分にとどまり、中国人民銀行が内需押し上げ に向けて追加緩和措置の必要がある可能性が示された。中国政府は15年 のCPI上昇率について、3%前後を目標としている。

国家統計局が9日発表した4月のCPIは前年同月比1.5%上昇 と、ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場予想の中央値(1.6%上 昇)を下回った。生産者物価指数 (PPI)は同4.6%低下で、過去最 長の物価下落局面が続いている。

中国当局は過去6カ月間に成長支援のため、政策金利と預金準備率 を2度ずつ引き下げている。人民銀の周小川総裁は1-3月の国内総生 産(GDP)伸び率が2009年以来の低水準となる中で、デフレリスクに 警戒が必要だと指摘していた。

オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の中華圏主任エ コノミスト、劉利剛氏(香港在勤)は電話インタビューで、「ディスイ ンフレの圧力が依然大きい」と指摘。中国当局が「追加緩和を実施する 公算があり、政策金利引き下げは今月中の可能性が非常に強い」と述べ た。

CPIの内訳は食料が前年同月比2.7%上昇、非食料が0.9%上昇。 CPIは前月比では0.2%低下した。

PPIの前年同月比での低下はこれで38カ月連続。

人民銀は8日に公表した金融政策報告で、「われわれは経済的なゆ がみを固定したり、債務やレバレッジの水準を押し上げるのを避けるた め、過度の緩和を回避するだろう。他方で」成長に向けて「中立的で適 切な金融環境を作り上げるだろう」と述べていた。

人民銀はまた、中国の輸出が大幅に改善するようには見えないとし ている。4月の中国の輸出は人民元建てで前年同月比6.2%減少し、同 国の経済成長の新たな圧迫材料となっている。エコノミストの予想では 4月の輸出は増加が見込まれていた。

原題:China Inflation Misses Estimates, Providing Room for Easing (1)(抜粋)