東芝:不適切会計で第三者委、前期末無配に-業績予想取り消し

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複数のインフラ工事の会計処理に不適切な点 があったとして、東芝は8日、社外の専門家で構成する第三者委員会を 設置して調査すると発表した。これに伴い前期(2015年3月期)の業績 予想を取り消すとともに、期末は無配とする。

発表資料によると、これまでの調査で14年3月期以前の過年度決算 を修正する可能性も生じている。決算発表は6月以降になる見込みで、 株主総会の開催日も決まり次第公表する。

同社広報担当の大島綾氏によれば、4月に設置した特別調査委員会 で調べたところ、コストの過少申告に加え、他の問題も見つかった。そ のため第三者委員会を設置し、さらに調査を進めることを決めた。損害 額や故意か過失かといった点は不明で、電力システム社、社会インフラ システム社、コミュニティ・ソリューション社の3部門が調査対象。

いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は「収益性に問 題はないが株価にはネガティブ」だと指摘。こういった問題で業績予想 を取り消したことは「恥ずかしい」と話した。東芝株はドイツ市場で一 時、前日比22%安の2.8ユーロとなった。

同社は従来15年3月期業績について、売上高6兆7000億円、営業利 益3300億円、純利益を1200億円と予想していた。

--取材協力:谷合謙三.