【個別銘柄】決算評価で任天堂や富士重急伸、住友ゴム大幅安

更新日時

8日の日本株市場で、株価変動材料のあった 銘柄の終値は次の通り。

任天堂(7974):前日比7.2%高の2万1155円。7日公表の2016年 3月期の連結営業利益計画は前期比2倍の500億円と、市場予想の327億 円を上回った。ヒット定番ソフトの追加コンテンツ展開や新作ソフトの 投入に加え、スマートデバイス向けゲームアプリの年内配信など新収益 も見込む。また、ユニバーサル・スタジオを運営するユニバーサル・パ ークス&リゾーツと新しいテーマパークアトラクションで提携する。3 月に資本・業務提携したディー・エヌ・エー(2432)も6.2%高の2435 円と連れ高。

富士重工業(7270):3.4%高の4144円。8日午後に発表した16年 3月期の連結営業利益計画は前期比19%増の5030億円。連結販売台数 は1.9%増の92万8000台と4期連続での過去最高を計画し、為替の影響 や原価低減もあり試験研究費増加などを吸収、最高益更新を見込む。ク レディ・スイス証券は、期初ガイダンスとしてはまずまずで、上振れ余 地も残りややポジティブ、との認識を示した。

帝人(3401):5.2%高の425円。15年3月期の連結営業利益は前の 期比2.2倍の391億円だった、と8日午前に発表。自動車、航空機用途の 高機能繊維・複合材料事業が回復、電子材料・化成品の構造改革効果や 円安、原燃料価格の下落も寄与した。16年3月期は22%増の475億円と 計画、市場予想の424億円を上回った。1株配当は6円と前期4円から の増配を見込む。

三菱重工業(7011):3.9%高の698円。15年3月期の連結営業利益 は前の期比44%増の2961億円だった、と8日午後に発表。エネルギー・ 環境、機械・設備システム部門を中心に収益を伸ばし、従来想定の2600 億円から上振れた。16年3月期は8.1%増の3200億円と計画、1株配当 は12円と前期11円から増配を見込む。

MS&ADインシュアランスグループホールディングス (8725):3.2%高の3552.5円。15年3月期の連結経常利益は前の期 比51%増の2870億円と従来計画の2300億円から上振れたもよう、と7日 に発表。国内損害保険子会社で発生保険金が想定を下回るほか、資産運 用益の増加、海外子会社の堅調も寄与する。

住友ゴム工業(5110):8.9%安の2002円。1-3月期(第1四半 期)の連結営業利益は前年同期比34%減の121億円だった、と7日に発 表。国内を中心に主力のタイヤ販売が減った。前期比4.3%増の900億円 とする15年12月期計画に対する進捗(しんちょく)率は13%。クレデ ィ・スイス証券では同証予想の170億円を下回り、ネガティブと指摘。 中期計画目標の1000億円の達成確度がさらに低下したとみている。

ユニ・チャーム(8113):2.3%安の2812.5円。1-3月期(第1 四半期)の連結営業利益は170億円だった、と8日午前に発表。三菱 UFJモルガン・スタンレー証券では、同証予想の177億5000万円を下 回りネガティブ、と指摘。中国事業の売上高が計画を下回ったほか、イ ンドネシアの営業減益は先行投資と対ドルでのルピア安の影響との認識 を示した。

ヤマダ電機(9831):1.4%高の497円。ソフトバンク(9984)と資 本業務提携する、と7日に発表。ソフバンクに対し発行済み株式総数の 5%に当たる自社株4832万4400株を割り当てる。調達額の約227億円は スマートハウス・リフォーム事業強化の設備投資費用、店舗のスクラッ プ・アンド・ビルド費用などに充当方針。同時に公表した15年3月期の 連結営業利益はパソコン買い換え需要の反動減、季節商品の伸び悩みな どから前の期比42%減の199億円となったが、16年3月期は2.1倍の416 億円を見込む。ヤマダ・エスバイエルホーム(1919)も14%高の106円 と連れ高。

ルネサスエレクトロニクス(6723):3.3%高の933円。SMBC日 興証券は7日、投資判断を「3(アンダーパフォーム)」から「2(中 立)」に上げた。事業構造改革が奏功し、15年3月期の第4四半期決算 まで9四半期連続で営業黒字を計上とファンダメンタルズの改善を評価 した。同証による15年3月期営業利益想定を850億円から1030億円(会 社計画980億円)に増額、今期は800億円から1200億円に見直した。

サニックス(4651):80円(21%)高の454円とストップ高。再生 可能エネルギーの電力系統への接続問題など太陽光発電事業の経営環境 急変に対応し、ソーラーエンジニアリング(SE)事業部門の技術職、 事務職約600人の希望退職者を募集すると7日に発表。西日本地区での SE事業店舗も65から45に統廃合する。事業立て直しによる今後の収益 改善を見込む買いが入った。

リンナイ(5947):6.8%高の9390円。8日午前に発表した16年3 月期の連結営業利益計画は前期比10%増の340億円と、市場予想の335億 円を上回った。国内で省エネ性に優れた商品の販売を強化、海外では中 国や米国を中心にガス給湯器、アジアで厨房機器などの販売増を見込 む。1株配当は82円と前期76円から増配する方針。

パイロットコーポレーション(7846):9.2%高の6980円。1-3 月期(第1四半期)の連結営業利益は前年同期比16%増の36億6000万円 だった、と7日に発表。主力の国内筆記具で利益率の高い自社製品の販 売が好調、海外市場での円安効果も寄与した。また、6月末株主を対象 に1株を2株に分割するため、今後の流動性向上も見込まれた。

アース製薬(4985):3.9%安の4225円。1-3月期(第1四半 期)の連結営業利益は前年同期比25%減の27億9200万円だった、と7日 に発表。経営再建途上の白元アースの連結化で売上高は1割伸びたが、 販売促進費・広告宣伝費の投下、白元アースの赤字などが響いた。

ハマキョウレックス(9037):9.2%高の4860円。15年3月期の連 結営業利益は前の期比14%増の67億3000万円だった、と7日に発表。貨 物自動車運送事業で、燃料単価の下落によるコスト減少などが寄与し た。16年3月期は前期比9.9%増の74億円を見込む。

ノジマ(7419):6.1%高の2524円。15年3月期の連結営業利益は 前の期比6%増の64億7200万円だった、と7日に発表。主力のデジタル 家電販売店運営分野でAV商品の販売が底堅く推移、スマートフォンア クセサリーの販売も好調だった。16年3月期は70%増の110億円を計 画。また、6月末株主を対象に1株を2株に分割するため、今後の流動 性向上も見込まれた。

明星工業(1976):4.3%安の620円。16年3月期の連結営業利益は 前期比32%減の39億円を計画する、と8日午前に発表。ボイラ事業の伸 びなどで55%増益だった15年3月期から一変する。市場予想は54億円だ った。

第四銀行(8324):3.2%高の483円。発行済み株式総数の3.39%に 当たる1190万株、金額で55億円を上限に自社株買いを行うと8日午後に 発表。期間は11日から9月30日まで、当面の需給好転が見込まれた。

トピー工業(7231):4.7%高の291円。15年3月期の連結営業利益 は前の期比21%増の64億2200万円だった、と8日に発表。販売価格の適 正化やコスト削減で鉄鋼事業の採算が改善した。16年3月期は新製鋼工 場の効果発現を通じ、51%増の97億円を見込む。1株配当は6円と、前 期4円からの増配を計画。

日本ゼオン(4205):4.5%高の1137円。8日午後に発表した16年 3月期の連結営業利益計画は前期比13%増の320億円。主力のエラスト マー素材事業で合成ゴムが市況悪化の影響を受けたことなどで、5.5% 減益だった15年3月期からの回復を見込む。1株配当は15円と前期14円 からの増配方針。

日鉄鉱業(1515):5%安の472円。8日午後に発表した16年3月 期の連結営業利益計画は前期比27%減の75億円。鉱石や再生可能エネル ギー事業の伸びで7.5%増益だった15年3月期から悪化する。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE