任天堂:新興国向けゲーム機投入、「スマホ向け」で延期-状況が変化

スマートフォン向けゲームへの参入を表明し た任天堂は、今年中に新興国向けゲーム機を発売する計画を延期した。 岩田聡社長が7日の決算会見後の取材で明らかにした。

岩田社長はスマホ向けゲームへの参入により、「状況が変わってい る」と説明。スマホ向けゲームを展開する国を拡大してからの方が「勝 算はより高くなる」と話した。

岩田社長は昨年5月のブルームバーグとのインタビューで、新興市 場専用の新ゲーム機を使った市場開拓を2015年から始めると明らかにし ていた。当時、任天堂は同社のゲーム機だけにソフトを供給する方針だ ったが、スマホ向けゲームを開始すると発表したことで状況が変化、こ うした点を見極めた上で戦略を再考することになった。

SBIアセットマネジメントの運用本部長、木暮康明氏は、投資家 は新興国でリスクを取ることを歓迎しないと指摘。スマホは新興国を含 めて普及しており、専用ゲーム機を販売するよりも「リスク的には少な い」と話した。

任天堂はディー・エヌ・エー(DeNA)とスマホ向けにゲームア プリを開発し、年内に配信を開始する。またゲーム専用機やスマホなど の複数の端末に対応する会員制サービスを今年秋に始める。

任天堂は7日の決算発表で、スマートデバイス向けアプリによる新 たな収益を見込むなど、今期(16年3月期)の連結営業利益が前期比倍 増の500億円になるとの予想を示した。8日の任天堂株は一時、前日 比9.5%高の2万1610円と11年4月以来の高値水準となった。