水不足と水質汚染が深刻化する中、食品・飲 料メーカーはコストが上昇し、成長が抑制される可能性があると、米投 資家連合組織「Ceres」がリポートで警鐘を鳴らした。

Ceresが7日発表したリポートによると、水不足は既に、干ば つ被害を受けている米カリフォルニア州やブラジルなどの地域で企業に 影響を及ぼしている。一部のメーカーは水関連のリスク管理のため行動 を起こしているが、大半の企業の取り組みは十分ではないという。Ce resはボストンを拠点とし、参加する投資家の総資産は13兆ドル (約1556兆円)余りに上る。

エンジニアリング・環境コンサルタント会社アンテア・グループの 持続可能性関連活動の責任者、ニック・マーティン氏はインタビューで 「間違いなく脅威が増大している。5-10年前と比較してかなり深刻に 受け止められている」と指摘した。

リポートで評価対象となった上場企業37社のうち91%が財務報告で 水を「重大なリスク」の一つとして挙げた。水不足によって事業に支障 が出たり成長が制限されたりしており、既にバランスシートに影響が及 んでいる。

清涼飲料最大手の米コカ・コーラはインド北部で計画していた瓶詰 めプラントの建設を4月に断念した。この地域では農民が地下水の過剰 くみ上げと水質汚染に懸念を表明していた。農産物供給大手カーギル は、米国の牛放牧場が干ばつによる被害を受けたため昨年3-5月(第 4四半期)の利益が減少したと発表した。

リポートによれば、英・オランダ系のユニリーバは、気候変動に関 連した自然災害による水供給の減少で食料価格が上昇する一方、生産性 が低下し、同社にとって年間約4億ドルの損失につながっていることを 明らかにした。

原題:Water Scarcity Threatens Profits at Food and Beverage Producers(抜粋)

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