ドルが一時120円台乗せ、米雇用統計控え買い優勢-ポンド上昇

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東京外国為替市場では、ドル・円相場が一時 1ドル=120円台に乗せた。この日の米国時間に雇用統計の発表を控え て、ドル買い優勢の展開となった。

8日午後3時40分現在のドル・円相場は119円97銭付近。朝方に119 円60銭まで水準を切り下げた後は値を戻し、午後には一時120円01銭と 2営業日ぶりのドル高値を付けた。前日の海外市場では、先月30日以来 の水準となる119円06銭までドル安が進む場面も見られていた。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作チーフ為替ストラ テジストは、「ドル・円相場の発射台が119円台後半にセットされた上 で、雇用統計を迎えて、市場予想並みかそれ以上の結果となれば、年内 の利上げ期待がつぶれることはない」とし、ひとまず120円台を確保す る展開になると予想。半面、2カ月連続で10万人の伸びにとどまった場 合は、利上げ時期が後ずれするとの見方が強まり、118円台まで下落す る可能性もあるとみる。

ブルームバーグがまとめた市場予想によると、4月の米非農業部門 雇用者数は前月比で22万8000人の増加(中央値)が見込まれている。前 月は12万6000人増だった。7日に発表された米新規失業保険申請件数 は、4週間移動平均が15年ぶりの低水準となった。

ポンド全面高

イギリスでは、7日に総選挙の投開票が行われ、英BBCの予測に よると与党・保守党は定数650の下院で325議席を獲得する見込みで、過 半数に近い議席を獲得したもようだ。

ポンドは主要16通貨に対して全面高の展開となっており、対ドルで は1ポンド=1.5523ドルと、2月26日以来の水準まで上伸。対円では1 ポンド=186円05銭と、1月2日以来の高値を付けている。

JPモルガン証券の棚瀬順哉チーフFXストラテジストは、保守党 勝利との見方からポンドが買い戻されていると説明。「どの党も過半数 に満たず、連立協議もうまくいかないという政治停滞リスクが懸念され ていたが、不透明感が薄れたことが好感されている」と言う。

--取材協力:崎浜秀磨、池田祐美.