ギリシャ、11日の財務相会合で進展なければECBが行動も

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ギリシャは債権者側との合意に向け真摯(し んし)な姿勢を来週までに示さなければ、銀行向け流動性支援を制限さ れる恐れがある。

欧州中央銀行(ECB)当局者らは11日のユーロ圏財務相会合での 交渉進展を望んでいる。これが見られない場合はギリシャの銀行向け緊 急流動性支援(ELA)の制限を検討する見込みだと、当局者2人が匿 名を条件に述べた。その1人によると、ECBはELAの担保のヘアカ ット(割引率)を昨年の水準に引き上げる用意がある。ECB報道官は コメントを控えた。

ギリシャのチプラス首相の瀬戸際戦術に、欧州の高官らがいら立ち を募らせていることがうかがわれる。チプラス政権誕生から100日を超 え交渉が長引く間に、ギリシャの銀行からは預金が流出しELAに頼ら ざるを得なくなっている。

ECBの当局者らはギリシャの支払い能力への懸念を深めている。 決定はギリシャが国際通貨基金(IMF)への7億6700万ユーロ (約1040億円)の支払いを来週履行するかどうかにも左右されると当局 者の1人が述べた。一方で、救済プログラムについての政治的合意のチ ャンスがある間はECBが行動するのを控えたい考えだ。

チプラス首相は6日に欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長と直 接協議した。EUによると、年金改革や競争力、雇用創出が議題になっ た。バルファキス財務相は7日にブリュッセルで開催されたイベント で、いまだに合意に至らない理由の一つは救済融資の手続き面ばかりに 焦点が絞られ、ギリシャの成長回復という点が忘れられているせいだと 語った。「IMFに返済したいのはもちろんだ。全ての債権者に返済す るつもりだ」と付け加えた。

当局者の1人によると、ECB政策委員会の大半のメンバーは11日 の財務相会合の結果が出る前に流動性を制限するのは公正でないという 見解だ。

ドイツのショイブレ財務相はベルリンで記者団に、11日の会合に 「画期的な成果を期待しないほうが、全ての当事者のためだ」と言明。 改革なしにギリシャを支援をすることは「底なしの穴に支援するような もので合理的ではない」と述べた。

原題:Greece Faces Deadline Next Week as ECB Considers Haircut Option(抜粋) Greece Faces Deadline Next Week as ECB Eyes Haircut Option (3)

--取材協力:Christos Ziotis、Jeff Black、Jones Hayden、Nikos Chrysoloras.