イエレン氏のタームプレミアム着目、債券市場もようやく認識

投資家はイエレン米連邦準備制度理事会 (FRB)議長がなぜそれほど心配しているのか理解を深めるため、金 利上昇リスクに関する議長発言をより注意深く読むべきだろう。

イエレン議長は6日、債券、株式ともかなり割高となっていると警 告した際、いわゆるタームプレミアム(期間に伴う上乗せ利回り)に言 及。発言を受け債券・株式相場は下落した。タームプレミアムから読み 取れる状況は米当局者を困惑させてきたが、これまで市場はそれを無視 してきた。

ニューヨーク連銀の調査担当者は昨年、同連銀のモデルを見直し、 短期市場金利の専門家予測が入った30年分のデータを排除した。ただ、 このモデルは長期金利変動リスクに対する見返りを投資家がほとんど求 めていないことを依然として示している。

イエレン議長はワシントンでの講演後に「長期金利は非常に低い水 準にあり、低いタームプレミアムを表しているようだ。それは変動する 可能性があり、しかも急激に変動することがあり得る」と発言。「われ われは注意する必要がある。金融当局が利上げ開始の時期だと判断した 際にタームプレミアムが上昇し、長期金利が急上昇する可能性にわれわ れは注意している」と述べた。

タームプレミアムは米金融当局が量的緩和(QE)第3弾を始め た2012年以降、断続的にマイナスになっている。ニューヨーク連銀の直 近のデータによると、4日時点では0.15ポイントと、昨年12月以来の高 水準。1月にはマイナス0.41ポイントと、今年の最低水準を付けた。

原題:Yellen’s Focus on Term Premium Getting Noticed in Bond Market(抜粋)