【個別銘柄】ベネッセ急落、箱根警戒し藤田観安い、双日上昇

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7日の日本株市場で、株価変動材料のあった 銘柄の終値は次の通り。

ベネッセホールディングス(9783):前営業日比18%安の3030 円。2015年3月期の連結営業利益は前の期比18%減の292億円だった、 と1日に発表。国内教育事業の減収、タブレット教材導入による費用増 加が響いた。16年3月期は54%減の135億円と計画、国内通信教育講座 の会員数減少による減収を見込む。野村証券では、「進研ゼミ」「こど もチャレンジ」の4月会員数が271万人と前年同月比94万人減少した点 について、さすがにネガティブサプライズと指摘した。

藤田観光(9722):8.5%安の431円。気象庁は6日午前6時、箱根 山に火口周辺警報を発表、噴火警戒レベルを1(平常)から2(火口周 辺規制)へ上げた。箱根山では火山活動が活発化、今後大涌谷周辺に影 響を及ぼす小規模な噴火発生の可能性があるとしている。箱根方面への 観光客減少が懸念された。同社は箱根ホテル小涌園、全天候型温泉テー マパークの箱根小涌園ユネッサンなどを運営する。箱根湯本まで特急ロ マンスカーを運行する小田急電鉄(9007)も3%安の1142円。

ソフトバンク(9984):3.4%安の7229円。米国子会社のスプリン トが5日に発表した1-3月期売上高は82億8200万ドル、最終損益は2 億2400万ドル(約270億円)の赤字となり、前年同期では6.7%減収、最 終赤字額も1億5100万ドルから拡大した。株価は5、6両日で6%下げ ており、米事業の先行きや含み損リスクが懸念された。

双日(2768):3.4%高の241円。15年3月期の連結営業利益は前の 期比42%増の336億円だった、と7日午後に発表。プラント関連、航空 機関連取引などの増収効果に加え、中南米自動車事業の関連損失の減少 なども寄与した。16年3月期は21%増の405億円を計画、年間配当も1 株8円と前期予想6円からの増配を見込む。

空運株:日本航空(9201)が3%安の3855円、ANAホールディン グス(9202)が3.6%安の320.6円。米国の供給過剰状態が解消に向かう との観測で、5日のニューヨーク原油先物は昨年12月以降では初めて、 1バレル=60ドルを上回った。先週の米原油在庫が4カ月ぶりに減少 し、6日も0.9%高の60.93ドルと続伸、今後の燃油価格上昇につながる と懸念された。

リクルートホールディングス(6098):3.9%安の3845円。欧州の 美容オンライン予約サービス「ワハンダ」を展開する英ホットスプリン グ社の株式を取得、子会社化すると1日に発表した。取得額は210億 円。4月28日には米国の人材派遣会社であるアテロ社の子会社化も発表 しており、相次ぐ海外企業買収による財務負担、当面の先行費用の発生 などが警戒された。

第一生命保険(8750):3.6%高の2048.5円。15年3月期の連結純 利益は前の期比82%増の1420億円と従来計画の800億円から上振れたも ようと1日に発表。保険販売の好調で保険料等収入が増加、資産運用収 益の増加も寄与した。期末配当予想は1株25円から28円に積み増した。 ジェフリーズ証券では、配当の引き上げが12%にとどまったことを指摘 し、本決算時に自社株買いを発表する可能性があるとした。

東宝(9602):5.2%高の3155円。三菱UFJモルガン・スタンレ ー証券は1日、投資判断を「中立」から「オーバーウエート」、目標株 価を2530円から3570円に上げた。大型洋画・邦画の上映効果による日本 映画市場の活性化、政府のクールジャパン支援による日本映画・コンテ ンツ輸出拡大への期待などで18年2月期に向け新たな営業増益局面に入 る、と想定。同証による16年2月期営業利益予想を309億円から353億円 (会社計画296億円)、来期を314億円から386億円に増額した。

ユニ・チャーム(8113):2.8%安の2879.5円。1-3月期の連結 営業利益は170億円前後と、前年同期比9%減少したもようと2日付の 日本経済新聞朝刊が報道。昨年4月の消費税増税前の駆け込み需要の反 動減があった一方、海外向けが好調だったという。

ルネサスエレクトロニクス(6723):7.1%高の903円。15年3月期 の最終損益は800億円強の黒字になったようだ、と2日付の日本経済新 聞が報道。前の期は52億円の赤字。最終黒字は10年の発足以来初めて で、工場や人員合理化が奏功するという。

太陽ホールディングス(4626):10%高の4535円。15年3月期の連 結営業利益は前の期比22%増の92億5400万円だった、と1日に発表。プ リント配線板(PWB)用部材の販売数量増加でPDP用の低調を吸 収、従来想定の87億円から上振れた。16年3月期は10%増の102億円を 見込む。野村証券は目標株価を5700円から6000円に上げ、いちよし経済 研究所は判断を「中立」から「買い」に見直した。

ネットワンシステムズ(7518):6.9%高の883円。16年3月期の連 結営業利益は前期比28%増の54億円を見込む、と1日に発表。市場予想 は48億円。ジェフリーズ証券では、コスト改善などを踏まえると、エン タープライズ、パブリック両部門で利益率重視のプロジェクト選別が進 められていると分析。同証による今期営業利益予想を50億500万円か ら60億2000万円、来期を64億7500万円から66億9600万円に増額した。

ラウンドワン(4680):5.5%安の600円。三菱UFJモルガン・ス タンレー証券は1日、投資判断を「オーバーウエート」から「中立」、 目標株価を1010円から630円に下げた。主要顧客の若年層の実質所得の 回復の遅れ、レジャー多様化によるボウリング人気の低下で既存店売上 高の回復が16年4月以降になる、と指摘。同証による16年3月期営業利 益予想を98億円から53億円、来期を127億円から61億円に減額した。

コロプラ(3668):4.3%安の2613円。ドイツ証券は1日付の投資 家向けリポートで、第2四半期決算発表後の同社株はゲーム株にみられ る典型的な最悪のコンビネーションになっていると指摘。割高なバリュ エーション、売上高の予想未達を変動コスト低下で相殺する業績内容の 乏しさ、新規タイトルにモメンタムがみられない点などを挙げた。当面 は国内モバイルゲームの優良企業との見方を維持するが、初めて警告信 号が発せられたとみている。

みらかホールディングス(4544):7.6%安の5460円。1日に発表 した16年3月期の連結営業利益計画は前期比2.5%増の277億円と、市場 予想の286億円を下回った。野村証券では、受託臨床検査業について今 期に1%の国内価格下落を前提 にしていたが、会社側は病院経営の悪 化で2.5%の下落を想定しており 、ネガティブとの認識を示した。

サンヨーホームズ(1420):4.9%安の635円。15年3月期の連結営 業利益は前の期比45%減の15億円と従来計画の27億円から下振れたもよ う、と1日に発表。消費税増税の影響で売上高が伸び悩み、資材や労務 費高騰による原価率の上昇も響いた。

トリドール(3397):4.8%安の1601円。国際会計基準の任意適用 による15年3月期連結業績の速報値を7日午後に公表、売上高は848億 円、営業利益は39億円だった。日本基準では営業利益が72億円だったた め、表面上の数値低下を嫌気された。

オプトホールディング(2389):4.6%高の710円。三菱UFJモル ガン・スタンレー証券は1日、目標株価を690円から870円に上げた。1 -3月期はヤフーの広告商品の年度末需要を取り込み、広告代理が好調 で、同証予想を上回るポジティブな決算だったと評価。15年12月期営業 利益予想を2億5100万円から10億2200万円(会社計画13億2000万円)、 来期を3億2200万円から7億7400万円に増額した。