4月ユーロ圏総合PMI53.9-スペイン好調、フランスほぼ停滞

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ユーロ圏では4月の製造業・サービス業活動 の拡大ペースが若干鈍化した。スペインが2006年以来のハイペースで好 調だったものの、フランスではほぼ停滞。持続可能な成長に構造改革は 欠かせないとする欧州中央銀行(ECB)の主張が反映された格好とな った。

マークイット・エコノミクスが6日発表したユーロ圏の製造業と サービス業を合わせた4月の総合購買担当者指数(PMI)改定値 は53.9と、前月の54.0を下回った。4月23日公表の速報値は53.5だっ た。同指数は50が活動拡大・縮小の分かれ目。

ECBのドラギ総裁はこれまで何度もユーロ圏の各国政府に対し、 成長促進の改革を断行することで1兆1000億ユーロ(約149兆円)規模 の資産購入プログラムの効果を高め、現在の「循環的な」景気回復を 「持続可能な」成長に転換させるよう呼び掛けてきた。

マークイットのチーフエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は 「改革に向けて多大な努力を払ってきた国々が最も力強い経済成長を享 受している。特にスペインとアイルランドでは再び成長ブームが起きて いる」と指摘。その一方で「フランスがユーロ圏の中で後れを取りたく ないのなら、政府は競争力強化に加えて企業や消費者の信頼感を高める 一段の取り組みを進める必要がある」と続けた。

発表によれば、4月のスペイン総合PMIは59.1と、3月の56.9か ら上昇。フランスでは速報値の50.2から50.6に改定されたが、前月 の51.5を下回った。

Ifo景況感

ドイツのIfo経済研究所がこの日発表した4-6月(第2四半 期)のユーロ圏景況感指数は129.2に上昇し、07年以来の高水準に達し た。現状と期待の両指数も改善した。

EUの行政執行機関である欧州委員会は5日、ユーロ安とかつてな い規模の金融緩和を理由に今年のユーロ圏成長率見通しを1.5%に上方 修正した。2月時点では1.3%を予想していた。

ブルームバーグが実施した調査によれば、13日発表の1-3月(第 1四半期)のユーロ圏域内総生産(GDP)は前期比0.4%増加したも よう。ウィリアムソン氏によれば、PMIのデータは成長ペースが4- 6月期が始まった時点で同程度であることを示唆している。

原題:Spanish Boom Meets French Stagnation as Reforms Drive Growth (2)(抜粋) Spain April Composite PMI: Summary (抜粋) France April Final Composite PMI: Summary(抜粋)

--取材協力:Mark Evans、Ainhoa Goyeneche、Kristian Siedenburg.

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